練り羊羹は「寒天を使って作る羊羹のこと」。
「寒天羊羹」と言い換えると分かりやすい。
水羊羹は「水分の多い練り羊羹のこと」。
「水分羊羹」と言い換えると分かりやすい。
蒸し羊羹は「寒天を使わないで作る古い製法の羊羹のこと」。
「葛羊羹」と言い換えると分かりやすい。
「羊羹」の語源は「羊の肉と羹(あつもの)と言うスープ」のことを言いました。
「練り羊羹」は主流の羊羹
「練り羊羹」は寒天を溶かし、小豆の餡と砂糖を加えて、練り上げ固めた羊羹のことで、普通「羊羹」と言えばこれのことを言います。
餡は様々な材料が使われ、小豆を始め、白あんや水飴、黒糖、抹茶などがあります。
殺菌がされアルミ箔付きの羊羹袋の包材で密封をすれば1か月は日持ちがします。
大きな竿羊羹や小さな一口羊羹など大きさも様々です。
「水羊羹」は夏の季節もの
「水羊羹」は「練り羊羹」と同じ成分ですが、寒天の両が少なく、水分が多い羊羹になります。
かたまりますが、やや透明感のある風合いになり、口当たりもツルっとしていて冷やして食べるとよく夏に良く合います。
缶容器に入っているものはお中元の贈答品に打って付けです。
家庭でも手軽に作れるものです。
種類としては「練り羊羹」の範疇に入るものです。
「蒸し羊羹」は栗蒸し羊羹
「蒸し羊羹」は古来の製法で、小麦粉や片栗粉、葛粉などに小豆こし餡や、砂糖、水などを入れて、型に入れ蒸して作ります。
繰り羊羹はこの製法で作られることが多いものです。
「練り羊羹」より甘さは無く、水分が多く日持ちがしません。
現代でも甘露煮にした栗を入れる「栗蒸し羊羹」が作られています。
江戸時代後期に寒天が作られるまでは「蒸し羊羹」が主流でした。
「練り羊羹」と「水羊羹」と「蒸し羊羹」とは
「練り羊羹」は寒天に小豆餡や砂糖、水、などを入れて練り上げて型に入れ固めて作られます。
現代の「羊羹」の主流となっています。
「水羊羹」は「練り羊羹」と同じ製法ですが、水分が多く寒天の比率が少ないもので、夏場に作られています。
「蒸し羊羹」は寒天が作られるスイゼンの羊羹ですが、現代では「栗蒸し羊羹」などとして作られます。