有名は「名が通っていること」。
名が通っている理由に関しては特に問われず、状況は何でもいいから名が知られていることが重要です。
著名は「いい意味で名が通っていること」。
悪い理由ではなく、良い理由によって名が知られているという点が重要であり、名が知られている状況というのがかなり限定されるという点が特徴になっています。
「有名」の意味
有名というのは、名が知られているということで、どういう理由で名が知られるようになったのか?は特に限定されません。
したがって、特定の人物が例えば犯罪によって捕まり、そのニュースが全国に流れて、その人物の知名度が高くなったとしても、その状況は有名と言えますし、その人は有名人という扱いになるということなのです。
「著名」の意味
著名というのは、世間に名が通っているということを表す言葉ではありますけど、なぜ名が通っているのか?の理由が限定されます。
一般的に良いことが理由で名が通っているときに使われるので、悪い理由で名が通っているときには著名という言葉は使えないということになります。
そして、著名人というのは何らかの理由で評価されている人に使われる言葉になるのです。
「有名」と「著名」の用法や用例
「世間を騒がせていた事件の犯人がついに捕まり、その名前や顔が全国に報道された。
この報道により、犯人の名前は誰もが知るところとなり、結果的に有名になってしまったということになる。
」
「多くのベストセラーを生み出したあの小説家は今や多くの人たちが知る著名な人物となっている。
傑作を多く生み出すことによって、徐々に知名度を高めてきた結果、今があるということなのだ。
」
有名と著名の違いは非常に分かりやすい
有名と著名の違いというのは、割と明確になっています。
有名というのは名が通っていれば、その理由は問われないので常に使うことができます。
しかし、著名というのはいい意味で名が通っているようなときにしか使えないので、著名に関しては使える場面はかなり限定されます。
そして、著名の方が名が通っている理由に関して、想像がつきやすいということも言えるのです。