「次・つぎ」は、後に続くことです。
英語では「next」で表されます。
「次はだれの番ですか」は「Who’s next?」です。
「次は彼の番だ」は「It’s his turn next.」です。
「次の注意書きを呼んでください」は「Please read the following instruction.」です。
「次回」は「今の次の回」という意味です。
英語では「next time」で表されます。
「この件の議論は次回に回します」は「Discussion of this matter will postponed until next time.」です。
「次・つぎ」の意味
「次・つぎ」は、以下のような意味です。
「継」と同原語です。
①後に続くことです。
また、その後に続くものを指します。
順序がすぐ後のものです。
時間的・空間的にすぐ後を表します。
②あるものより一段低い地位を指します。
すぐその下です。
劣ることです。
③これから述べることを意味します。
「詳細は次のとおり」のように使います。
④次の間、次の部屋のことです。
⑤「宿・駅」を表します。
「東海道五十三次」のように使います。
以下のように使います。
次から次へと変わる 次の駅で下車する 君の番は次です
次の方どうぞ 首席の次 次に見送る時はそれを用意しよう 次の作品に期待する
「次回」の意味
「次回」は「何回か行われる物の中で、この次の回」という意味です。
「今の次の回」「次の時」「次期」という意味です。
反対語は「今回」「前回」です。
以下のように使います。
次回が最後だ 次回見送る時はそれを用意しよう
次回の作品に期待する 次回の会議は金曜日です
次回に持ち越しだ 次回の研究会の開催地はシンガポールです
<次・回の漢字>
「次」
字義は「つぐ・続く」「つぎ・二番目」「ついで」「ついず・順番をつける」「やどる」「ところ・場所」「うち・中」「たび・度」
「とばりを張りめぐらした仮小屋」「もや・喪に服す部屋」「かつら・まげ」です。
解字では象形です。
「人が吐息をついているさま」にかたどり「ほっとして宿る」を表します。
また、「斉」に通じ、「順序良く整える」や「次に続く」を意味します。
「回」
字義は「まわる」「まわす」「かえる・戻る」「周り・周囲」「度・回数」「たがう・そむく」「回?・かいこつ」です。
解字では象形です。
「ものの回転するさま」にかたどり「めぐる」を意味します。
「次・つぎ」は 後に続くこと、「次回」は 「今の次の回」という意味です。
「次・つぎ」「次回」は、類語です。
共通する意味は「後に続くこと、また、続くもの」です。
「次・つぎ」は、あとにすぐ続くことです。
また、そのものです。
「継」と同原語です。
「次回」は、「一続きのものの、この次の回、今の次の回」という意味です。
「次の時期」という意味も表します。
<継の漢字>
字義は「つぐ」「つぎ」「ついで」です。
解字では象形です。
金文では「糸に糸をつなぐ形」にかたどり「つぐ」を表します。
後にさらに「糸」を足して形声文字となりました。
※「形声」は六書の一つです。
漢字の構成の方法を表したものです。