断絶は「流れていたものが途絶えてしまうこと」。

「絶える」と言い換えると分かりやすい。

遮断は「流れていたものを途中でさえぎり止めること」。

「止まる」と言い換えると分かりやすい。

どちらの言葉も流れと言う動きが無くなることですが、「断絶」は流れが無くなること、「遮断」は流れが途中で止まることを意味します。

「断絶」は関係が完全になくなること

「断絶」は関係が無くなることです。

流れていたものが途切れてしまい、流れなくなることを意味します。

例えば「国交断絶」は国家間のすべての流れが止まることです。

外交、経済、人流、交通などすべての関係が無くなることを意味します。

「断」も「絶」も同じ意味で関係が無くなること、打ち切ること、止まることなどを意味します。

「遮断」は流れが止まること

「遮断」の「遮」は「さえぎること」「断」は「絶つこと」ですから、今まで流れていたものが途中で何かによりさえぎられ止まることです。

例えば「強い地震により広範囲に電力が緊急遮断され大停電が発生した」「電車が通過するため、踏切の遮断機が下りた」と使い、電力や交通の流れが途中でさえぎられたことで止まることになります。

「断絶」と「遮断」の決定的な違い

「断絶」と「遮断」は似た言葉ですが、決定的な違いがあります。

例えば「水の流れ」を考えた場合、「断絶」は「水が枯渇して流れ自体無くなること」を意味します。

「遮断」は「水の流れを障害物でさえぎり、それ以上流れないようにすること」です。

つまりどちらにもある「断」の原因が「絶」なのか「遮」なのかの違いなのです。

「断絶」と「遮断」とは

「断絶」は完全に流れや関係を絶つことです。

「遮断」は流れや関係を障害物でさえぎることです。

どちらも流れていたものが止まることでは同じですが、枯渇して無くなるのか障害物があることで流れないのかと言う違いがあります。

「国交断絶で国同士の関係がすべて無くなる」「コロナ禍で国同士の人流が遮断された」と使います。

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