感心と関心の違い
- 感心…誰かの行いを素晴らしく思うこと
- 関心…何かに興味を持つこと
感心と関心はどちらも「かんしん」と読み、心の動きを表します。
感心の意味と例文
感心とは「誰かの行いを素晴らしく思うこと」、つまり褒めることです。
「感動」や「感服」ほど大げさでなく、「へええ」といったニュアンスなので、行いの大小を問わない気軽な褒め言葉と言えます。
感心の例文
- 街角で募金を呼びかける学生の姿に感心した。
- 彼のプレゼンはいつもよくまとまっていて感心させられる。
感心の使い方
感心は人に向ける言葉で、自分自身の行いに対しては使いません。
また目上の人に対して使うのも避けましょう。
感心には「素晴らしいと評価する」といった意味合いが含まれるので、目下から言われると失礼に感じる人もいます。
批判にも使われる感心
感心は褒めるだけでなく、皮肉や否定としても使われます。
例
- 君の横柄さには感心する…酷すぎていっそ素晴らしく思うほど呆れる(皮肉)
- その物言いには感心しない…言い方が良くなく賛同できない(否定)
どちらも強い不快感を示す表現なので、向ける相手や状況には注意が必要です。
関心の意味と例文
関心とは「何かに興味を持つこと」です。
「関わる」の文字通り、ある分野に関係する事柄を詳しく知りたいと思う気持ちを「関心」と呼び、長期的にその分野に携わっている場合に使われます。
関心の例文
- 彼女は環境問題に関心が高い。
- 世の中の動向に関心を持つのは良いことだ。
- とっておきの儲け話に、彼は強い関心を示した。
関心の度合いは高い・低いで表し、大きい・小さいは使いません。
どちらか迷ったら、興味のメーターが上がり下がりする様子をイメージすると分かりやすいでしょう。