したたかは「粘り強い、しぶとい様子のこと」。

「強い」と言い換えると分かりやすい。

ずるいは「手を抜くことや順番をごまかすこと」。

「手抜き」と言い換えると分かりやすい。

「したたか」は「強い様子しぶとい」のことで「強か」と書きます。

「ずるい」はちゃんとした手順を踏まないことを言います。

「したたか」を「ずるい」の意味で誤用することがあります。

「したたか」はしぶとさのこと

「したたか」は「強い、しぶとい、粘り強い」などの意味があります。

「したたか頭を打った」「したたか叩かれた」「あの人はしたたかなところがある」「すぐには負けないしたたかさがある」「創業者は皆したたかな面を持っている」「株で儲けている人はしたたかさを感じる」「投資家は立ち直れないほどの損失を出してもしたたかに立ち直る」などと使います。

「ずるい」は手抜きのこと

「ずるい」は「手抜きをすること・手続きや手順を踏まないこと」などを言います。

「多かれ少なかれ見積は利益をずるく隠すことをしている」「並んでいるのに割り込むのはずるい行為だ」「手抜き工事が発覚するまで知らん顔とはずるい会社だ」「ずるいことをしなければ金持ちにはなれない」「ずるい行為を見逃すことは倫理に反することだ」などと使います。

「したたか」は「ずるい」ではない

「したたか」を「ずるい」と言う意味で使われることがありますが、誤用です。

「釣銭をごまかす人はしたたかだ」は誤りで、「釣銭をごまかす人はずるい人だ」が正しいのです。

「行列に割り込む行為をしている人はしたたかだ」も誤用で「行列に割込む行為をしている人はずるい人だ」と使います。

「したたかさ」は「ずるさ」ではありません。

「したたか」と「ずるい」とは

「したたか」は「強い・しぶとい・打たれ強い」などの意味になります。

「ずるい」は「手抜きをすること・手順を守らないこと」などを言います。

「所得の低い庶民もしたたかに生きている」「競技をする人は負けることでしたたかさを身に付ける」などと使い、「行列に割込む外国人はずるい」と使います。

「したたか」を「ずるい」と言う意味で使うことは誤用です。

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