しなやかは「すぐに折れることはなく、曲がって耐える様子のこと」。
「曲がる」と言い換えると分かりやすい。
たおやかは「上品な女性が行う立ち居振る舞いのこと」。
「柔らかさ」と言い換えると分かりやすい。
どちらの言葉も「柔らかさ」と言う点で共通しています。
「しなやか」はものや人の動作についても言い、「たおやか」は女性について言う言葉になります。
「しなやか」は柔らかいこと
「しなやか」は「しなう」から派生した言葉です。
「しなう」は「ものが曲がること、柔軟性があること、簡単には折れないこと」などの意味があります。
剣道で使う「竹刀」も「しない」と読み、元は「しない竹」から造られた道具なのです。
「しなやか」はものだけでなく、人の動作が柔らかいこと、上品なことにも使われる言葉です。
「たおやか」は女性に使う言葉
「たおやか」は「嫋か」と書き、女性の柔らかい身のこなしを言った言葉です。
また、立ち居振る舞いが上品に見えることも言います。
「手弱女」と言う言葉もあります。
女性ばかりでなく、男性が女性っぽいしぐさをした場合にも使われることがありますが、ほとんどは上品な女性に使うのが常識的なのです。
「和服を着こなしている女性はたおやかに見える」と使います。
「しなやか」も「たおやか」も柔軟性を感じること
「しなやか」は「しなう」、「たおやか」は「たわむ」から派生している言葉ですから、どちらも「柔らかい・曲がる」と言う意味を持ちます。
それがものに使われることもあり、人間の動作や上品な女性に使われるのです。
「風で大きくしなう竹林」や「しなやかな竹ひご」、「たわむ竹」や「たおやかな女性」と使われるのです。
「しなやかな」と「たおやか」とは
「しなやか」は「しなう」から派生している言葉で、「柔らかく曲がり柔軟性があり、簡単には折れない様子」のことを言います。
「竹刀」も同じ語源になります。
「バレイはしなやかな動作をする良い例だ」「柔軟体操も体をしなやかに動かす」などと使います。
「たおやか」は「たわむ」から派生した言葉で、「しなやか」と同じ意味になりますが、専ら上品な女性に使われる言葉になります。