「秘蔵」は、秘めて大切におさめ持つことです。

英語では「treasuring」「favorite」で表されます。

「秘蔵の宝」は「a treasure」です。

「秘蔵っ子」は「one’s dear child」「one’s favorite disciple」です。

「愛蔵」は、好きなものを自分の物としてしまっておくことです。

英語では「cherished」「treasured」で表されます。

「愛蔵の初版本」は「one’s cherished collection of first edition」「one’s treasured collection of first edition」です。

「珍蔵」は、珍しいものを秘蔵することです。

「珍しい」という意味の場合「rare」「uncommon」「out of the ordinary」「unusual」で表されます。

「まれな」という意味の場合「rare」です。

「変わった」という意味の場合「uncommon」「out of the ordinary」です。

「常でない」という意味の場合「unusual」を使います。

「珍蔵」は「a rare collection」です。

「秘蔵」の意味

「秘蔵」は、秘めて大切におさめ持つことです。

大切にしまっておくことです。

また、そのものを指します。

非常に大切なものとしてしまっておくことです。

非常に大切なものとして、可愛がって育てることです。

今昔著聞集(16)に「ならびなき美女ありけり、兵庫頭仲正なん思ひて秘蔵しけり」とあります。

以下のように使います。

秘蔵されている古代文明の遺品 秘蔵の品
秘蔵の名刀 秘蔵の娘 秘蔵の弟子 秘蔵本
浮世絵の一品を秘蔵する

「愛蔵」の意味

「愛蔵」は、好きなものを自分の物としてしまっておくことです。

大切にしまっておくことです。

以下のように使います。

夫の愛蔵した書画骨董 浮世絵の一品を愛蔵する
愛蔵本 画集の豪華愛蔵版 愛蔵の硯

<関連語>
「取って置き」は、いざという時のために大切にしまっておくことです。

また、その物や技術などをいいます。

「取って置きのワイン」「取って置きの宴会芸」のように使います。

「箱入り」は、箱の中に大切にしまっておくように大事にすることです。

「箱入り娘」のように使います。

「虎の子」は、虎が大切に我が子を育てることから、とても大切にして手元から離さないものを指します。

「虎の子の金をはたいて買う」のように使います。

「珍蔵」の意味

「珍蔵」は、珍しいものを秘蔵することです。

珍しいものとして大切にしまっておくことです。

以下のように使います。

浮世絵の一品を珍蔵する 寺に伝わる珍蔵の茶器
巨匠の作品を珍蔵する美術館

<関連語>
「死蔵」は、持っているだけで活用せず、無駄にしまい込んでおくことです。

「貴重な資料を死蔵する」のように使います。

「蔵する・ぞうする」は、本や財産などを所蔵することです。

「彼は何万冊という本を蔵する者です」のように使います。

「秘蔵」は 秘めて大切におさめ持つこと、「愛蔵」 は好きなものを自分の物としてしまっておくこと、「珍蔵」は、 珍しいものを秘蔵することです。

「秘蔵」「愛蔵」「珍蔵」「私蔵・しぞう」は、類語です。

「死蔵」「蔵する・ぞうする」「取って置き」「箱入り」「虎の子」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「大切にしまっておくこと」です。

「秘蔵」は、めったに他人に見せないような場合に用います。

また、「秘蔵の弟子」「秘蔵の娘」のように非常にかわいがる場合にも使います。

「秘蔵っ子」は、多くの場合、「ひぞっこ」と発音します。

「愛蔵」は、好きなものを自分の物としてしまっておくことです。

文章語です。

「珍蔵」は、珍しいものとして大切にしまっておくことです。

文章語的表現です。

「私蔵・しぞう」は、個人が貴重なものを所蔵することです。

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