私利は「自分だけにとっての利益のこと」。

基本的にはその利益の恩恵が自分に対してのみ及ぶケースで使われます。

私欲は「自分だけが利益を得たいという欲求のこと」。

利益を得るにあたって、それが自分だけで構わない、自分だけであってほしいという気持ち、姿勢のことを私欲と呼びます。

私利があったうえでの私欲という言い方ができるでしょう。

「私利」の意味

私利とは、自分だけにとっての利益のことです。

自分にとっての利益でも、自分以外の人たちにとっても利益と呼べるような場合には私利という言葉はあまり使われません。

特定の人間だけ、自分だけというケースで私利という言葉がよく使われます。

したがって、実際に私利と呼べるケースは日常生活の中ではそこまで多くないでしょう。

「私欲」の意味

私欲とは、自分だけが利益を得たいという欲求のことです。

自分だけにとっての利益を私利と呼びますが、そういった私利を実際に手に入れたいと望んでいる状況が私欲と言えます。

したがって、私欲に関しては私利があるという前提で使われるため、そこは重要なポイントでしょう。

私利がなければ、私欲は生まれようがありませんから。

「私利」と「私欲」の用法や用例

「人間というのはやっぱり私利に走りたがるよな。

これ自体は否定できる人は少ないと思う。

それが人間の本能じゃないかと思うんだよね。」

「人間というのはやっぱり自分だけが得したいと思う欲求を持っている生き物だよ。

だから、誰しもが私欲を持っていると言えるだろう。

私欲は悪いイメージもあるかもしれないけど、私欲がない人はまずいないはず。」

私利があってこその私欲

私利は自分だけが利益を得ることであり、私欲はその私利を実際に達成したいと望むことです、したがって、私欲という言葉には私利が含まれていると言えるでしょう。

私利があってこその私欲なので、私利と私欲は密接に関連しています。

実際、私利私欲という言い方をすることも多々あるため、セットで覚えておくといいと言えるはずです。

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