せしめるは「特定のものを上手く立ち回ったうえで自分のものにすること」。
何かを手に入れる際に、上手く立ち回ったうえで自分のものにするという意味があり、行動が巧妙であるときに使っていきます。
我が物とするは「特定のものをまるで自分のものであるかのように振る舞うこと」。
本当は他人の所有物なのに、まるで自分のものであるかのような態度を見せるときに使います。
「せしめる」の意味
せしめるとは、特定のものを上手く立ち回ったうえで自分のものにすることです。
他人の所有物にあたるものをなんとか自分のものにするために、振る舞い方を工夫するシーンで使います。
なんとか自分のものにするために、いろいろな工夫を凝らしながらその持ち主に寄ったりするわけです。
テクニックが必要な行為と評価できるでしょう。
「我が物にする」の意味
我が物にするとは、特定のものをまるで自分のものであるかのように振る舞うことです。
本当は他人の所有物なのに、それを自分のものであるような振る舞い方をしているときに使います。
例えば、所有者に断りなく自由に使うなどの状況が頻繁に見られるなどのケースが該当するでしょう。
これは本人の性格に起因する行為と言えます。
「せしめる」と「我が物にする」の用法や用例
「なんとか親に懇願して、お小遣いをせしめることに成功した。
親も子供に厳しい対応をして、非行に走られたら困るという気持ちがあるんだろうな。」
「他人が持っているものの中で自分が持っていないものに関しては、どうしても羨ましいと思える場合があるんだ。
でも、さすがに我が物にするような状況は気が引けるからやらないけどね。」
せしめると我が物にするは所有権の違いが大きい
せしめると我が物にするは似たような意味の言葉となっていますが、微妙に異なっている部分があります。
というのも、せしめるは結果的に他人のものを自分の所有物にするという意味がありますが、我が物にするは他人の所有物のまま自分のもののように使うという意味があるからです。
そういった面で区別できるので、覚えておくようにしましょう。