分業は「特定の仕事に関して、複数人で分担して行うこと」。

それぞれで担当する部分を決めて、その部分のみを各自で専門的に作業していく状況と言えるでしょう。

協業は「複数人で協力して、特定の仕事に当たっていくこと」。

協力の仕方はその都度異なるため、必ずしも分業と同じような状況になるとは限りません。

各自で全く同じ作業をこなす場合もありえます。

「分業」の意味

分業とは、特定の仕事に関して、複数人で分担して行うことです。

1つの仕事を行うにあたって、複数人でそれぞれ役割を決めて、その役割ごとに作業をしていく状況です。

各自は自分が任された担当だけをやっていく状況となります。

各自が自分の仕事に専念をすることで、最終的に1つの仕事が仕上がる状況と迎えると言えるのでしょう。

「協業」の意味

協業とは、複数人で協力して、特定の仕事に当たっていくことです。

複数人で協力するという点は分業も同じですが、協業は協力をするだけなので、各自で担当を決めたりするとは限りません。

全員で同じ作業をやるケースもありますし、協力の仕方に関してはその都度異なると言えるので、そういった面で分業とは違う意味になるのです。

「分業」と「協業」の用法や用例

「分業にすると、それぞれがやっている仕事が異なるから、どうしても人によって作業スピードに差が出てくるな。

早いところと遅いところの差がかなり顕著な状況だと言える。」

「この仕事は1人では厳しいな。

他に手伝ってくれる人がいないととても終わりそうにない。

したがって、協業によってなんとか仕上げることを目指すのが現実的だ。」

分業と協業は微妙に意味が違う

分業と協業については、どちらも複数人で特定の仕事に当たるという意味で使われる言葉です。

しかし、分業はそのやり方が固定されるのに対して、協業はケースバイケースで異なるため、そういった部分で違いがあります。

つまり、分業はより具体的な意味であり、協業はより抽象的な意味と言えるので、そういった部分を理解しておきましょう。

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