以外と意外の意味の違い

以外と意外はどちらも「いがい」と読み、混同されやすい言葉です。

  • 以外…それを除いたもの
  • 意外…思いがけないこと

特にパソコンでの誤変換には気が付きにくいので、意味の違いをしっかり確認して正しく使い分けましょう。

以外の意味と例文

以外とは「それを除いたもの」、つまりそれでないものを指します。

例えば「人間以外」なら、人間を除いたもの=人間でないものを指し、この場合は動物だと考えられますね。

以外と意外の見分け方

以外は接尾辞(せつびじ)といい、人名など必ず他の言葉の後ろに付けて使われます。

そもそも「~を除いて」という意味なので、除く対象がなければ成り立ちません。

もし「意外」と迷ったら、除く対象となる言葉が直前にあるかを確認してください。

否定形の以外の意味

以外に否定形がつくと、「~である」という意味になります。

「例」

彼は天才以外の何ものでもない。

  • 天才以外…天才を除いたもの
  • 何ものでもない…どれにも当てはまらない

天才を除いた他のどれでもないなら、結局は天才ですよね。

「~以外ではない」は「~である」。

紛らわしいですが、慣用句としてそのまま覚えてしまいましょう。

以外の例文

  • うちの猫は私以外にはなつかない。

  • パクチー以外なら何でも美味しく食べられる自信がある。

  • 深夜以外ならいつ電話をくれても構わないよ。

  • 次の試験は第三章以外の範囲から出題します。

意外の意味と例文

意外とは「思いがけないこと」という意味です。

漢字を見ると「意識の外」と書きますね。

そこから、予想もしていなかったことや、自分の立てた予想とは違うことが起きて驚いたときに「意外」を使います。

以外との違いは、そこに感情があるかないかだと言えるでしょう。

意外の例文

  • 父は無愛想だが、意外に優しくて涙もろい。

  • 織田信長を討ったのは意外な人物だった。

  • 彼女、バイクが趣味なんだって?華奢なのに意外だなあ。

  • 意外性を求めて、新しい商品は積極的に試している。

例文の通り、「意外な」「意外だ」というように単独で使われるのが意外の特徴です。

おすすめの記事