視察は「実際に特定の場所まで行って、自分の目で状況を見極めようとすること」。
自分の目で確認し、状況がどうであるかを判断するために行うのが視察であり、それなりの立場の人たちが行うことが多いです。
偵察は「自分たちの行動方針の参考にするために、相手やライバルとなる存在の動きや準備などを見て回ること」。
状況をチェックするという部分は視察と同じですが、対象となるのがライバルなどのという点は大きな違いです。
「視察」の意味
視察とは、実際に特定の場所まで行って、自分の目で状況を見極めようとすることです。
誰かに任せるというわけではなく、自分の目で状況をチェックする必要があります。
状況を正しく見極める必要があるため、自分自身が現地に行くわけです。
視察を行う人に関しては、割と立場的に上である人たちが多く、スポーツの世界だと監督などが当てはまります。
「偵察」の意味
偵察とは、自分たちの行動方針の参考にするために、相手やライバルとなる存在の動きや準備などを見て回ることです。
自分にとってのライバルとなる存在について、事前に情報を調べておくという意味を持つ言葉です。
偵察に関しては、自分たちに関する情報ではなく、自分たち以外の情報を得るために行動を起こす際に使っていくのがポイントです。
「視察」と「偵察」の用法や用例
「今日は代表候補の選手の動きをチェックするために、日本代表の監督がわざわざ視察にやってくる。
これは多くの選手にとって、気合が入る環境ではないだろうか。」
「新しくラーメン屋を開店させようと思うのだが、同じ地域にあるライバル店がどんな感じか、事前に偵察しておこう。
そのうえで自分のお店の戦略を練っていきたい。」
視察と偵察は見るものが異なる
視察と偵察に関しては、どちらも特定の状況をチェックするという意味の言葉です。
しかし、視察は自分たちの同士にかかわる存在などを見ることが多いですけど、偵察はライバルにかかわる存在に関して見ていくことが多いです。
だから、同じような意味の言葉ではあるものの、全く同じではない、一応の違いは存在していると言えるのです。