考慮は「特定のことについてよく考えること」。
何らかの決断を下す際に使われることが多く、その決断に際して特定のものをちゃんと考えておくという意味があります。
憂慮は「特定のことについて心配して懸念すること」。
考えるではなく、懸念するという意味になるので、そこは考慮との違いになります。
不安に感じているということです。
「考慮」の意味
考慮とは、特定のことについてよく考えることです。
何らかの決断をするときによく使われる言葉ですが、その決断を下すにあたって、必要な考えを巡らせるときに、特定のことについてもちゃんと考えるという意味で使われます。
考慮という言葉は普段の生活で何度も使っている可能性が高く、かなり馴染みを感じやすいと言えるはずです。
「憂慮」の意味
憂慮とは、特定のことについて心配して懸念することです。
懸念するという意味なので、その特定のことに関して不安を抱いている際に使っていきます。
不安に感じるようなシーンはそこまで珍しくないものの、憂慮という言葉を使う機会はあまり多くないと言えるでしょう。
憂慮という言葉自体がマイナーという言い方もできると思われますが。
「考慮」と「憂慮」の用法や用例
「リストラを社内で実施しないといけなくなったが、問題は誰を対象にするかという点だ。
いろいろな部分を考慮していきたいが、最終的には何人かを決定しないといけないのが辛いな。」
「健康診断を受けたんだが、今回は悪いところが見つかりそうでそこが非常に不安だよ。
自分の健康状態については憂慮する日々が続いている状況だから。」
考慮と憂慮は気持ちの部分で違いがある
考慮と憂慮はともに特定の部分について考えるという意味の言葉ですけど、考慮は単に考えるという意味を表していますけど、憂慮は心配しながらという状況なので、その気持ちの部分で大きな違いが存在していると言えるでしょう。
ただ、考慮はたまに使うものの、憂慮は滅多に使わない言葉なので、その点でも違いを見出すことができるはずです。