東京工業大学とは、東京都にある国立大学法人であり、六つの学院(学部・研究科)で構成されています。

目黒区にある大岡山キャンパスを中心に設置されています。

1881年に創立された東京職工学校を前身とする大学です。

東京工科大学は、東京都にある私立大学であり、六つの学部と二つの研究科で成り立っています。

八王子市と大田区の2か所にキャンパスがあり、1947年に創立された創美学園を起源としています。

東京工業大学とは

東京工業大学とは、1881(明治14)年に創立された東京職工学校を起源とする国立大学法人です。

東京職工学校は、時の明治政府が工業教育を推進し、専門家の養成を目的として設立されました。

その後、東京高等工業学校へと改称し、1929(昭和4)年に当時の「官立大学」に昇格しました。

その後、東京工業大学となり、2004(平成16)年の法人化を経て、2018(平成30)年に指定国立大学法人となりました。

2016年に学部と大学院を統合し、現在では六つの学院(理、工、物質理工、情報理工、生命理工、環境・社会理工)で構成された理工系総合大学として、日本の工業教育をリードしています。

東京工科大学とは

東京工科大学は、1986(昭和61)年に設立された私立大学で、起源は1947(昭和22)年に創立された創美学園にさかのぼります。

創美学園は、芸術家であり教育者であった片柳鴻氏が創立したもので、日本工学院のルーツにもなっています。

現在は学校法人片柳学園となり、東京工科大学もこの学校法人が運営しています。

日本工学院専門学校などと系列の教育機関ということになります。

現在では、六つの学部(メディア、応用生物、コンピュータサイエンス、デザイン、医療保健、工)と二つの大学院研究科(バイオ・情報メディア、工学)で構成されています。

東京工業大学と東京工科大学の違い

東京工業大学と東京工科大学の違いはいろいろありますが、まずは英語名称が異なります。

東京工業大学は"Tokyo Tech"、東京工科大学は"Tokyo University of Technology"となります。

大学の略称も東京工業大学は「東工大」、東京工科大学は「工科大」とよばれます。

そもそも東工大は学部と大学院を統合した「学院」になっているのに対し、工科大は学部・大学院で成り立っています。

国立か私立かの違いもあります。

場所も東工大は東京都目黒区にある大岡山が中心となっていますが、工科大は八王子市にあります。

東工大と工科大、進学を考えるときには注意を

東京工業大学は、政府による工業教育の先駆を目指しているということをルーツとしていることもあり、世界トップレベルの地球生命研究所が設置されているなど、日本国内にとどまらず世界にも名だたる工業大学というのを一つの売りにしています。

一方、東京工科大学は、創立者が芸術家ということもあり、デザイン分野にも精通しており、工学系でありながら幅広い学問の範囲を網羅しています。

また、私立大学ということもあり、学校法人内にある系列機関との連携も充実しています。

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