横領は「自分が占有する他人のものを勝手に自分のものにすること」。
自分のものとは言えないものを自分のものとする状況を指しています。
罪名の名前にもなっている状況です。
使い込みは「自分が所持する他人のお金を勝手に使うこと」。
他人のお金を私的なものに使うシーンで使用することが多い言葉です。
基本的には金銭に対して使います。
「横領」の意味
横領とは、自分が占有する他人のものを勝手に自分のものにすることです。
自分が占有する権利を与えられているだけで、所有権は他人にあるようなものを勝手に自分のものとして扱ってしまう状況を指しています。
金銭に対しても使えますけど、それ以外のものに対しても使えるので、いろいろなシーンでの使用が想定される言葉です。
「使い込み」の意味
使い込みとは、自分が所持する他人のお金を勝手に使ってしまうことです。
所持はしているものの、自分のお金とは言えないものを対象にしていきます。
例えば、誰かからお金を振り込んでほしいと頼まれたものの、そのお金を自分のことのために使ってしまうケースが当てはまります。
基本的にはお金に関する物事において使う言葉です。
「横領」と「使い込み」の用法や用例
「本当は他人のものなんだけど、一時的に貸してもらったものなどを自分のもの同然に扱ってしまうと、横領になる。
例えば勝手に捨てたり、売ったりしてはダメなんだ。」
「他人から依頼されて、お金を振り込んでほしいと言われたが、いざ大金を目の前にするとどうしてもそれを使いたくなってくるな。
ただ、使い込みになるのでそれはできない。」
横領と使い込みは対象にするものが違う
横領と使い込みに関しては、なんとなく同じ意味の言葉だと思っている人もいるはずです。
しかし、それぞれは対象にするものが違っています。
横領はものであれば何でも対象にできますが、使い込みは基本的にお金のみです。
したがって、そういった部分に違いがあると言えます。
似た言葉ではありますが、違いをきちんと認識することが大切です。