バクは「鼻がゾウ、体がブタに似た哺乳類のこと」。

「白黒ブタ」と言い換えると分かりやすい。

獏は「中国の夢を食べるとされる空想上の動物のこと」。

「夢食い動物」と言い換えると分かりやすい。

マレー「バク」は体の色が白と黒に半分ずつ色分けされている珍獣です。

獏は中国の幻獣で日本にも伝わっていて夢を食うと言われています。

「バク」の口先が長くゾウの様になっていることから、不思議な動物として獏のモデルになったと考えられます。

「バク」の体は白と黒に鮮やかに色分けされています。

「バク」は何とも不思議な哺乳類で、マレーバクは子供のころは鹿の子まだらの白黒模様が、4か月もすると前の方が黒に後ろが白に色分けされます。

鼻や口も奇妙で長く伸びた鼻先はまるで短いゾウの鼻のように見えます。

種類は「マレーバク・アメリカバク・ヤマバク・ベアードバク」などがいますが、色が黒白のバクはマレーバクのみです。

「獏」は空想の動物です。

「獏」は夢を食う動物として考えられた幻獣のことです。

「パンダ」のことではないかと推測される文献もありますが、悪夢や邪気を払うとされるために、幻獣として枕元の屏風などに描かれることが多いのです。

日本に伝来したのですが、「悪夢を払う」が「悪夢を食らう」になったと言われています。

古代中国にいた「マレーバク」が「獏」のモデルとも言われています。

「バク」は確かに「獏」に似ています。

「バク」のゾウの様な鼻は「獏」の想像図にも描かれています。

鼻が長い点は共通するものになります。

ゾウならばゾウを描くはずですが、鼻以外はゾウではないようになっているので、実在の「バク」を参考に描いたと考えるのが自然なのかも知れません。

空想ですからいくらでも自由に書けるはずですが、鼻が長いのは「バク」とゾウしかいません。

そこにこだわったのは、本当に見たからと思われます。

「バク」と「獏」とは。

「バク」は鼻が突き出た、体はブタに似ている哺乳類です。

現存する種類は4種類のみで、特に「マレーバク」は奇妙です。

体の前部分は黒、後ろ部分は白にハッキリと色分けされています。

パンダやシマウマも白黒が混ざっていますが、真ん中で分かれているのは「マレーバク」のみです。

「獏」は架空の動物で「夢を食らう」とされています。

「バク」を参考にした可能性は否定できません。

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