ばん馬は「明治期に輸入された大型の農耕馬のこと」。

「農耕馬」と言い換えると分かりやすい。

道産子は「主に荷役馬として改良されてきた馬のこと」。

「荷役馬」と言い換えると分かりやすい。

北海道は馬の産地として有名ですが、明治の開墾時代に大型の農耕馬の必要があり、外国から輸入された大型品種を国内馬と掛け合わせて作られたのがばん馬です。

道産子は荷役馬そして一時軍用に改良された馬のことです。

「ばん馬」は農耕馬

「ばん馬」は外国種のペルシュロン・ブルトン・ベルジャンなどと国内馬の掛け合わせで半血と呼ばれていました。

開墾に必要な大型農耕馬として作られたのです。

体高は180cm・体重800~1,000kgとなり、かなりの重量感です。

足は太くやや短めで、胴体も詰まった感じがします。

今でも「ばんえい競馬」で目にすることが出来ます。

「道産子」のルーツは南部馬

「道産子」は北海道原産ではなく、東北の南部馬がルーツになります。

厳寒の蝦夷地に放牧され馴染んだと言われています。

かつては盛んに荷役に使われたものですが、現在は種の保存や乗馬専用に飼育が細々と続けられています。

体高約130cm・体重約400kgと小柄な馬でポニーの仲間になります。

また、性格は温厚で賢いと言われています。

「ばん馬」は競馬、「道産子」は北海道生まれの人

「道産子」と言う言葉は今では馬と言うより、北海道出生の人のことを言う様になっています。

また「北海道由来の」と言う意味でも多く使われているのです。

「ばん馬」の農耕馬としての需要は無くなりましたが、伝統を引き継いで「ばんえい競馬」が行われています。

急坂を二か所設けたコースで重いおもりを乗せたそりを引かせて競うものです。

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「ばん馬」と「道産子」とは

「ばん馬」は外国種の大型馬を輸入して国産馬と掛け合わせた大型農耕馬のことです。

明治時代の開墾に必要だったようです。

需要が無くなった現在は「ばんえい競馬」として生き残っています。

「道産子」は南部馬をルーツとする荷役馬のことで、現在は種の保存の目的で少数が飼育されるのみとなっています。

その代わり「北海道生まれ」「北海道由来」と言う意味で今は使われています。

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