伝記は「偉人の生涯を物語にした著作物のこと」。

「偉人伝」と言い換えると分かりやすい。

自伝は「自分の人生を振り返って書き綴った著作物のこと」。

「半生記」と言い換えると分かりやすい。

伝記は偉人が亡くなった後、他人が書くもので、本人が生前に書くものは「回顧録」と呼ばれます。

また、自伝は本人が書く半生記となります。

「伝記」は偉人について書かれるもの
「伝記」は普通の人については書くものではありません。

偉人と呼ばれた人について、後世に偉人の残した偉業を残すために書かれます。

また、生い立ちから書かれ、どのようにして偉業がなされたのか、どのような苦労をしてきたのかなどを、エピソードを交えて物語風にした読みものです。

「松下幸之助伝」「エジソン伝」「ワシントン伝」など有名な人について書かれるのが普通です。

「自伝」は自分のことについて思い出しながら書くもの
「自伝」または「自叙伝」は自分が生きているうちに書き上げる「回顧録」になります。

自分のこれまで歩んできた半生を自分のスタイルで書くことです。

皆が書くものではありませんが、出世を成し遂げた人は書きたくなるでしょう。

「一代記」「苦労話」「出世話」などどのようなタイトルでもよいのですが、自分の生きた証として書く人も多いようです。

多くは自費出版の形を取ります。

「伝記」は他人が書いた「自伝」
「伝記」は他人が後になり書いたものが多く、偉人の生涯の話ですから、偉人の自伝とも言えます。

ただし「伝記」となると他人の筆になるものですが、自分で生きているうちに書くと「回顧録」となります。

それの方がより真実を書けますし、思いがけないエピソードも期待できるかも知れません。

時代の古い偉人はほとんどが伝記という形で生涯のことを後世に残します。

「伝記」と「自伝」の違い

「伝記」は偉人がなくなった後、事実に基づいて作家が書くものです。

本人が生前に書くこともありますがそれは「回顧録」で「伝記」とは言いません。

「回顧録」の方で真実が暴かれることがあります。

「自伝」「自叙伝」は生前に本人が書くものですが、多くは立身出世を成し遂げた苦労人が書き、自費出版をして関係者に贈与するものになります。

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