木 は「年輪が有る植物のこと」。
「樹」「樹木」と言い換えると分かりやすい。
草は「年輪がない植物のこと」。
「一年草「「宿根草」」と言い換えると分かりやすい。
木は林や森を形成している鬱蒼としたイメージがあり、硬くて丈夫でそびえたつ高さを持つものです。
草は地面近くに這いつくばるように生えているもののイメージがあります。
「木」には年輪があります。
「木」は「草」のように年輪ができない草本類に対して、年輪ができる木本類として分類されることがあります。
他にも諸説分類法がありますが、一番分かりやすい区分が「年輪」なのです。
「木」には種子植物とシダ植物があり、種子植物は原始的な裸子植物と後から出来た被子植物に分けられます。
シダは太古からあり、裸子植物の祖先と言われています。
「草」は年輪が形成されません。
「草」は「木」を木本と言うに対して草本と言い、木のように木質がなく年輪も出来ません。
「草」は雑草のイメージがありますが、毎年生える「一年草」や越年する「二年生植物」、数年生きている「多年草」、根が残る「宿根草」等があります。
「宿根草」には芝桜・アヤメ・桔梗・オシロイバナ・シクラメン・パンジー等馴染みの草花が含まれています。
「木」も「草」も基本的には花を咲かせます。
「草」は種から成長して花を咲かせて一生を終わらせる植物ですが、花や葉を鑑賞するために栽培する園芸が盛んに行われています。
一方「木」は植樹等により人工的な林を作り、林業が営まれるのですが、自然を保護するために森の保存も行われています。
「木」も「草」も基本的には花を付けて種を作り子孫を継続しているのです。
「木」と「草」は自然界の緑を形成しています。
「木」と「草」は緑色をしていて、日光を受け光合成をしています。
光合成により、二酸化炭素を空気中から取り込み、水と日光の力を借りてデンプン等の炭水化物を作ります。
水を分解する過程で酸素を放出するので、地球温暖化を遅らせる働きがあります。
「木」と「草」は年輪のあるなしで分けることができます。
「木」は植栽や人工林・防風林等に応用されるとともに、自然にある森と共に環境保護のため大切にされます。
「草」は雑草が大半ですが、園芸で作られる花の付くものや観葉植物等があります。