「五里霧中」とは「五里先まで四方が霧で包まれていて、見通しがたたない」という意味です。

「後漢書」という中国の歴史書が由来とされています。

五里霧という五里四方に霧を発生させて姿をくらませる術が原義となっています。

霧の中にいるため、先が全く見えず方角が分からなくなり、どうしたら良いのか全くわからない状態を表す四字熟語です。

「五里霧中」の意味

「五里霧中」は「五里先まで四方が霧に包まれている」という意味です。

五里とは約20キロメートルの距離で、その四方が霧で包まれている状態です。

そこから「先に見通しが立たず、判断がつかない」と言った意味で使われるようになりました。

見通しが立たないことから「やるべきことが分からない状態」を指すこともあります。

「五里霧中」の使い方

「五里霧中」は「先の見通しがつかない時」や「やるべきことが分からない時」に使うことができます。

基本的に現在の状態を表すことが多い四字熟語ですが、「霧の中にいたが抜け出すことが出来た」という意味でも「五里夢中」という表現を使うことがあります。

「五里霧中」を「五里夢中」と間違えることが多い四字熟語なので注意しましょう。

「五里霧中」の例文

あるプロジェクトチームに参加しているがそこにはチームの要とも言えるリーダーが存在している。

そのリーダーはいつも私たちを引っ張ってくれている。

まるで灯台のような人であり、尊敬している。

そんなリーダーが病気で入院をしたためリーダーを他の方が担当することになった。

今まで引っ張ってもらっていただけの私は、リーダーが変わった途端に何をすればいいのかが全く分からなくなり、五里霧中に陥った。

「五里霧中」のまとめ

「五里霧中」は「五里先まで四方が霧に包まれている」という意味で、「先の見通しがつかない時」や「やるべきことが分からない時」に使うことができます。

「霧の中にいたが抜け出すことが出来た」という意味でも使うことが出来ます。

度々「五里霧中」を「五里夢中」と間違えてしまうことがあるため注意しましょう。

どんな霧の中であっても目標や目的がしっかり決まっていれば抜け出すことあできるかもしれません。

「霧の中にいたが抜け出すことが出来た」という意味で使えるようになりたいものですね。

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