昔話は「昔から伝えられている子供向けの話であり、誰が作ったのか?という部分が不明なもののこと」。
有名な昔話はいくつかあるものの、作者はいずれも不明となっている点が特徴です。
おとぎ話は「御伽衆らによって語られた話であり、楽しませる目的で作らてたもののこと」。
具体的な作者はこちらも不明ですが、御伽衆が作ったということは分かっています。
「昔話」の意味
昔話とは、作者が不明であり、そもそもなんのために作ったのか?という目的も不明であることから、非常に謎が多い話なのです。
子供向けの話として現代では定着していますが、作者や目的が不明なため、昔話の定義それ自体も明確なものとは言えず、なんとなくの雰囲気で決められてしまっているような状況があると言えるのです。
「おとぎ話」の意味
おとぎ話とは、御伽衆が作ったものとされていますが、この御伽衆というのは徹夜で面白い話を語っていくという風習における語り手にあたります。
彼らが作った話が御伽衆として今日にも残っているという状況なのです。
作者は御伽衆であるという部分、そして目的は徹夜で面白い話をしていくためという部分が分かっているので、昔話よりは不明な部分は少ないです。
「昔話」と「おとぎ話」の用法や用例
「俺が子供の頃に何度も聞かせてもらった昔話って誰が何の目的で作ったんだろうな?誰もが知っている有名なものまであるけど、昔話って本当にミステリアスな雰囲気を感じるよ。」
「おとぎ話として有名な浦島太郎は、その昔徹夜で面白い話をするために作られたんだってな。
そんな些細な話が今日まで語り継がれているとは、本当にすごいものだよ。」
昔話か?おとぎ話か?という明確な判断は難しい
昔話というのは作者が不明で、作られた目的も不明であるという特徴があります。
そして、おとぎ話に関しては作った人たち、作られた目的はある程度分かっています。
したがって、両者の境界ははっきりしていると思われるかもしれませんが、今日において特定の話がどちらに該当するのか?という判断は容易ではありません。
例えば、浦島太郎はおとぎ話ということになっていますが、これを昔話と扱うケースもあるからです。
特定の話をどちらとして扱うのが適当か?というのは非常に難しいのです。