「逝く」は、「死ぬ」「逝去」という意味です。
英語では「die」「pass away」で表されます。
「卒然(60歳)として逝く」は「die suddenly at the age sixty」「pass away suddenly at the age sixty」です。
「果てる」は、死ぬことです。
上記の意味の場合、英語では「die」「pass away」で表されます。
「自らのどをかき切って果てた」は「He killed himself by cutting his throat. 」です。
「いつ果てるともわからぬ身だ」は「I may meet my fate at any moment. 」「I may meet my end at any moment. 」です。
「逝く」の意味
「逝く」は、「死ぬ」「逝去」という意味です。
伊勢物語に「ついに逝く道とはかねて聞きしかど」とあります。
以下のように使います。
この戦争でかの英雄が逝くことになる 父は大勢の人に惜しまれつつ逝った
☆逝の漢字
字義は「ゆく」「およぶ」「すみやか・速い」です。
解字では、「?(?)+折」で構成されます。
「折」の部分は「ばらばらに離れる」を表します。
これらにより「目の前から離れていく」を表し「ゆく」を意味します。
「果てる」の意味
「果てる」は、以下のような意味です。
①古風な言い方で、続いていたものが終わることです。
②死ぬことです。
③動詞の連用形に付いて複合動詞を作った場合、「限界まで~する」という意味になります。
以下のように使います。
失意のうちに果てる 戦争で果てる 故郷に果てる 自害して果てる いつ果てるともなく続く 宴が果てる
疲れはてる あきれはてる 変わりはてる
関連語
「くたばる」は、「死ぬ」をののしったり乱暴に言ったりする言葉です。
「お前のような奴はさっさとくたばれ」のように使います。
「みまかる」は、身内の者が死ぬことをやや改まって言う言葉です。
「母は昨年身まかりました」のように使います。
「冥する」は、安らかに死ぬことです。
「以て瞑すべし」「瞑して思いをめぐらす」のように使います。
「逝く」 「死ぬ」「逝去」という意味、「果てる」 死ぬことです。
「亡くなる」「没する」「逝く」「果てる」は、類語です。
「くたばる」「みまかる」「冥する」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「人が死ぬことの婉曲な表現」です。
「逝く」は、「あの世へ行く」という意味です。
再び戻ることのない旅立ちをするということです。
多くの場合、後に残される者の気持ちを含んで用いられます。
「果てる」は、「終わりになる」という意味です。
多くの場合、その死が無念であったか、潔かったか、どんな手段を取ったかなど、生の終わり方としての評価を含みます。