強・ゴウは「強の呉音のこと」。
「強引」と言い換えると分かりやすい。
強・キョウは「強の漢音のこと」。
「勉強」と言うと分かりやすい。
「強」は呉音より漢音を良く使います。
「強引」のように呉音の熟語でも良く使われる言葉もあります。
呉音は全体的にはそれほど多くはありません。
「勉強、強力」など、ほとんどは漢音の熟語になります。
「強・ゴウ」は呉音
「強・ゴウ」と使うのは呉音のことです。
熟語の数はそれほど多くなく、「強引、強欲、強盗、強力(ごうりき)、強情、強奪、強訴」などがあります。
「強」と言う語源は「コクゾウムシ」のことで、「強い」と言う意味は後から付けられたものです。
意味は「強い、こわい、強める、かたい」などの外、105人を100人強など「端数切捨て」にも使われます。
「強・キョウ」は漢音
「強・キョウ」は漢音のことで、多くの熟語は漢音になっています。
強いと言う意味で「強力、頑強、屈強、列強、強肩、強調、強敵、強豪、強風、強烈、狂暴、強靭、強敵」などがあり、無理を強いる意味では「強制、勉強、強行、強迫、強襲、強攻」などがあります。
その他「補強、強化、強弁、強大、強要」などの言葉もあります。
「強」の訓読みとは
「強」の訓は「つよい、つよまる、しいる、こわい、したたか、つとめる」などになります。
使用例は「強ち(あながち)、強(し)いる、強 (こわ)い、強(したた)か、強面(こわもて)、強者(つわもの)、強気(つよき)、強請(ゆすり)、強張(こわば)る、お強(こわ)、強請(ねだ)る」など、かなり特殊な使い方もあります。
「強・ゴウ」と「強・キョウ」とは
「強・ゴウ」は日本に先に伝来した音で呉音となります。
呉音の言葉は「強引、強欲、強盗、強力(ごうりき)、強情、強奪、強訴」などがありますが、数は限られています。
「強・キョウ」は後から伝来した音で漢音になります。
漢音の言葉は多く作られ、「強力、頑強、屈強、列強、強調、強敵、強豪、強風、強烈、狂暴、強靭、強敵、強制、勉強、強行、強迫、強襲、強攻」などがあります。