金メッキは「電気分解を利用して金の膜を付けること」。
「薄い金膜」と言い換えると分かりやすい。
金張りは「金を薄い板状にして熱圧着したもののこと」。
「薄い金板」と言い換えると分かりやすい。
金箔押しは「紙やフィルムに金色の疑似箔を型で熱圧着したもののこと」。
「疑似金箔」と言い換えると分かりやすい。
「金メッキ」「金張り」に使うのは本物の金ですが、「金箔押し」は金色の転写フィルムです。
金メッキは金滅金のことで金合金を膜で貼り付けます。
「金メッキ」は下地にニッケルなどの別の金属を使用し、その上に電気分解で金の極薄い膜を付ける技法のことです。
「金メッキ」は見た目が金と変わらないため、安価で金の魅力を楽しめることや腐食や酸化、変色がしないことなどから、古くから宝飾や食器などに普及してきました。
最近では新技術により格段に強度が増し、伝導性が良いことから電子部品など工業にも応用されています。
「金張り」は金の薄い板を貼り付けます。
「金張り」は金の極薄い板状のものを別の金属の表面に熱圧着して付けるものです。
見た目は金と変わらないことや、メッキより高級感があることなどから珍重されます。
「金メッキ」をゴールドプレート(GP)と言うのに対し、「金張り」はゴールドフィールド(GF)と言います。
見分けるために刻印が付けられています。
刻印は「金メッキ」ではK18GP(18金の金メッキ)、「金張り」では14KGF(14金の金張り)などと表示されています。
「金箔押し」では金は使用しません。
「金箔押し」はまず表現したい文字やイラストが彫られている凸状の金型(かながた)を作り、金色をした転写フィルムを紙やフィルムに熱と圧力により押し付けて転写するものです。
一種の印刷のような感じです。
包装紙やラベル類、銀行通帳などに主に使われています。
また、フィルム金箔の種類は何通りもあり、好きな金色を選ぶことが出来ます。
「金メッキ」も「金張り」も「金箔押し」も安価に金の魅力を楽しめます。
「金メッキ」は電気分解などにより薄い金の膜をニッケルなどの別の金属表面に加工し、純金製品と同じ外観を実現するものです。
「金張り」も同じ趣旨で加工されるものですが、メッキより高級なものになります。
「金箔押し」は印刷に近い手法で金の光沢を出すもので、包装紙やラベルなどに使われています。
いずれも純金と変わらない外観を低価格で実現するものです。