おかゆはお米を多めの水で炊いた料理。
雑炊は炊いたご飯を一度水で洗ってから出汁を加えて煮込んだ料理。
おじやは炊いたお米をそのまま出汁とともに煮込んだ料理です。
おかゆと雑炊・おじやの大きな違いは、生米を使うか炊いたお米を使うかという点です。
リゾットは生米をバターで炒めてからブイヨンで煮込んだ料理です。
生米を使う点では、おかゆと同様ですが、炒めてから煮込むという点で大きく異なります。
「おかゆ」の意味
おかゆは米、麦、粟、ソバなどの穀類や豆類、芋類などを生のまま使用し、多めの水で柔らかく煮た料理です。
普段ご飯を炊くときの水分量よりも多い水でじっくりと炊くことで、柔らかく甘みのある仕上がりとなります。
消化にもよく体も温まるため、風邪など体調が悪い時に食べられることが多いです。
また、離乳食や介護食としても用いられています。
「雑炊」の意味
雑炊は炊いたご飯を一旦水で洗い、出汁と塩を加えて煮た料理です。
ご飯の表面の粘りをとってから使うことでさらっとした仕上がりとなります。
肉や魚介、野菜、きのこなどを加えてともに煮込む場合もあります。
鍋料理のシメとして、残り汁に洗ったご飯を加えて作られる場合もあります。
このシメ雑炊の多くは、仕上げに溶き卵と刻みネギが加えられます。
水炊きの場合は、残ったポン酢で味付けをして食べることも多いです。
「おじや」の意味
おじやは、炊いたお米をそのまま用いて出汁とともに煮込んだ料理です。
よく煮込んで水分を飛ばし、米粒の形をあまり残さないのが特徴です。
鍋料理のシメとして食べられるのは雑炊と同様で、この場合にもお米を洗うかどうか、煮込み具合といった調理法の違いで分類されます。
また、おじやは醤油や味噌で味付けをする場合があり、雑炊との違いの一つです。
「リゾット」について
リゾットは炊いていない生の米をバターやオリーブオイルなどで炒めてから、ブイヨンなどで煮込んだイタリア料理です。
スープは数回に分けて少しずつ入れ、粘り気を出さないようにして作られ、芯が残るアルデンテ状態で仕上げるのが特徴です。
日本の雑炊と近いですが、雑炊よりも水分が少なく、油分が多いという点で異なります。