中庸は「偏らないこと、極端でないこと、中間的なこと」。
「中間」と言い換えると分かりやすい。
適度は「極端にならないこと、中間的なこと、程よいこと」。
「程よい」と言い換えると分かりやすい。
「中庸」は儒教の「四書」の一つのことです。
儒教の中心的概念とされています。
「適度」は「程度が偏らないこと、極端でないこと」で、「中庸」と同じ意味があります。
「中庸」は偏らないこと
「中庸」の「庸」は「偏らないこと、普通、常と言うこと」と言う意味があります。
「中庸」も偏らないこと、可もなく不可もないこと、多すぎず少なすぎないことなどのことです。
普通のこと、常に変わらないこと、調和がとれていることなどの意味もあります。
「過ぎたるは及ばざるが如し」「帯に短し襷に長し」 など似たような意味の言葉もあります。
「適度」は程よいこと
「適度」は「適当な度合」のことで「中間的な程度、偏らないこと、程よいこと」と言う意味です。
強すぎず弱すぎず、熱過ぎずぬる過ぎず、やり過ぎずやらな過ぎず、賢過ぎず愚か過ぎないことです。
「適度」は一番弊害が起きないことなります。
運動でも激しいものは体に良くないと言い、食べ過ぎることも考え過ぎることも、心配し過ぎることも良くないとされています。
逆もまた弊害を伴います。
「中庸」は「中道」と似ている言葉
「中道」は「中庸」と似ていますが、意味は違います。
「中庸」は「中間の立場、中間的なこと、偏らないこと」であるのに対し「中道」は「是々非々の態度をすること」です。
公明党は「中道政治」をモットーにしている政党です。
「中道政治」では与党や野党に与せず中立、中正な政策を行うことですが、現実は「公明党」は与党と連立を組んでいます。
「中庸」と「適度」とは
「中庸」は「偏らないこと、普通のこと、調和の取れていること」などの意味になります。
儒教思想の中心概念であり、アリストテレスも似たような概念を提唱しています。
是々非々の「中道」と似ていますが意味が異なります。
「中庸」は余り使わない言葉ですが、「普通」と言うことが一番合っているようです。
「適度」は「程よいこと、偏らないこと」で「中庸」と相通じる点が有ります。