「根拠」は、ある考えや言動のよりどころです。
英語では「ground」「a basis」で表されます。
「拠り所・理由」という意味の場合「ground」を使います。
「基盤」という意味の場合「a basis」です。
「根拠のある議論」は「a well-ground argument」です。
「根拠のない情報」は「information from an unreliable source」です。
「典拠・てんきょ」は、言葉や文章などのもとになったよりどころです。
英語では「a source」「an authority」で表されます。
「その論文には典拠が示されていない」は「This article does not cite any authority. 」「This article is not documented. 」です。
「その話には明白な典拠がある」は「There is a definite source for that story. 」「There is a clear source for that story. 」です。
「根拠」の意味
「根拠」は、以下のような意味です。
①ある考えや言動のよりどころです。
また、議論などのもととなるものです。
②「理由」と同じ意味です。
③「本拠」「ねじろ」と同じ意味です。
以下のように使います。
根拠地 根拠のない推論 根拠を示して説明する 根拠のある情報 このうわさに根拠はない 何を根拠にそんなことをいうのか
そのように考える根拠があるのか 根拠を先例に求める 理論的な根拠
「典拠・てんきょ」の意味
「典拠・てんきょ」は、言葉や文章などのもとになったよりどころです。
文献などに見られる、確かな拠り所です。
「出典」と同じ意味です。
以下のように使います。
典拠を示して説明する 典拠を明らかにする 彼は確かな典拠からそれを入手した
この引用文の典拠はあの文献だ 典拠を明示して説明する この論文は典拠が示していない
この文章は権威ある典拠からとりました
☆「 authority」と「 document」
☆authority
原義は「生み出す人」→「権限・権威」に変化しました。
名詞です。
「権威・権力」「当局」「職権・許可」「典拠・根拠」という意味です。
「英文学の大家」は「an authority on English literature」です。
「飛行機事故の分析分野における権威」は「an authority in the field of plane disasters」です。
☆ document
原義は「教え示すもの」です。
他動詞の意味は「記録する」「必要書類を添付する・論文に~を付ける」「証拠書類で立証する」です。
「レポートに写真は手紙を付ける」は「document a report with photographs and letters」です。
「根拠」は ある考えや言動のよりどころ、「典拠・てんきょ」は 言葉や文章などのもとになったよりどころです。
「根拠」「典拠・てんきょ」「原拠」「拠り所」は、類語です。
共通する意味は「頼り、支えとする所」です。
「根拠」は、主張・行動などのもとになる理由です。
「典拠・てんきょ」は、確実で信用できる出典をいいます。
☆source
原義は「立ち上がる・湧き上がる」です。
名詞の意味は「拠り所・原典・典拠」「源・根源」「水源」「コンピューターのプログラム」という意味です。
「原典を参照する」は「consult an original source」です。