修行は「一切の欲望を断って心身を鍛練、浄化するための宗教的行為のこと」。
本来は仏教用語ですが、実際は宗教に関係なく、心身を鍛えるための行為を修行と表現することが多いです。
修養は「徳性を磨いて、人格を高めること」。
あくまでも人格を高めることが目的なので、そこはポイントです。
心身を鍛える、浄化するといった意味はありません。
「修行」の意味
修行とは、一切の欲望を断って心身を鍛練、浄化するための宗教的行為のことです。
本来はこういった宗教的行為としての意味があるわけですが、実際はそういった部分はあまり考慮されていません。
心身を鍛える行為に対して、分け隔てなく修行と表現している面があるのです。
だから、本来の意味と実際の意味は多少違いがあるわけです。
「修養」の意味
修養とは、特性を磨いて、人格を高めることです。
個人の人格を高めるための行為をする状況を修養と表現するので、修業とはちょっと違います。
こちらは心身を鍛えるとか、そういう意味ではありませんから。
でも、修養という言い方はかなりマイナーになります。
だから、知らない人もそれなりに多くいると予想される状況でしょう。
「修行」と「修養」の用法や用例
「修行をすると、身体だけではなくて心も鍛えることができる。
つまり、メンタル的に強くなるということだ。
心に衝撃を受けるような出来事に遭遇しても、できるだけ平常心でいられるようになる効果があるだろう。」
「人格を高めると人望が厚くなる。
そうすれば、いざというときに力を貸してくれる人が増える。
それを狙って俺は修養をしていくんだ。」
修行と修養はちょっと意味が違う
修行と修養に関しては言葉は似ているように見えるでしょう。
しかし、言葉は似ていても意味まで同じと言えるわけではありません。
修行は心身を鍛えるための行為を指していますけど、修養は人格を高めるための行為と評価できます。
したがって、両者は一応違いがあるという言い方ができるでしょう。
また、修行と比べると修養はあまり知られていない言葉です。