肝煎りは「特別に配慮して二者の仲立ちをすること」「仲立ち」と言い換えると分かりやすい。

仲立ちは「二者の間を取り持つこと」。

「取り待ち」と言うと分かりやすい。

肝煎りは特別の仲立ちのことです。

影響力のある人が間に入ることで、二者間の顔合わせや取り決めなどがスムーズにいくことです。

仲立ちは二者を知る人物が間を取り持つことです。

「肝煎り」は特別な仲介

「肝煎り」とは変わった言葉ですが、「肝」は肝臓のことで大事な臓器であるものを火にあぶり煎るということが、「大変に気を遣うこと」になったものです。

二者の間を何とかつなぐために、影響力がある人を仲に立て、顔を立てて間を取り持ってもらうというものです。

「二社の技術提携はあの学者が肝煎りで締結されたそうだ」と使います。

「仲立ち」は仲介行為

「仲立ち」は普通の仲介行為です。

両者を知る者が間に入り契約や取り決めを行うもので、売主と買主の間に入る不動産会社が行う不動産契約は良い例です。

他でも紹介を受けたいときは、お互いを知る人に仲立ちを依頼することは日常的に行われていることです。

「実家の古屋が何とか不動産会社の仲立ちで売却出来た」「彼女は父の知り合いが仲立ちして紹介された娘さんだ」などと使います。

「肝煎り」は「仲立ち」の特別なもの

「肝煎り」は「仲立ち」ですが、特別なものになります。

「大物政治家の肝煎りで立候補者は選ばれた」「恩師の肝煎りで同級生との結婚が纏まった」「この合併話はなんとしても成功させたいので誰が肝煎りになる大物を知らないか」「肝入りは間違いで肝煎りが正解です」「おてもやんの村役・鳶役・肝煎り(入り)どん」などと使います。

「肝煎り」と「仲立ち」とは

「肝煎り」は仲介の特別な形です。

仲介者に影響力がある大物を立てることで二社の関係強化や単独での案件の箔付けが出来るのです。

つまり大物の顔は潰せないという無言の圧力の元、ことは進められ無事成就するという筋立てなのです。

「仲立ち」は仲介のことで、二社間の関係を取り持つことを言います。

不動産取引やお見合い取り持ちなどを言います。

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