皆無は「何らかのものが全くないこと」。
つまり、何らかの条件を備えたものが世の中に1つもないと言えるシーンで使っていく言葉です。
絶無は「後にも先にも全く見られないこと」。
特定の条件を備えたものが過去にも未来にも存在しないという意味で、皆無とほぼ同じ意味と評価できます。
絶無の方はあまりメジャーな表現ではないです。
「皆無」の意味
皆無とは、何らかのものが全くないことです。
ある条件を満たしたものが1つたりとも存在していない、そういうケースで使っていきますから、条件はかなり厳しいです。
また、自分は皆無だと感じていても、実際は1つ以上世の中に存在しているというケースもあるはずなので、勘違いで使ってしまう状況もあり得ます。
注意が必要な言葉となるでしょう。
「絶無」の意味
絶無とは、後にも先にも全く見られないことです。
特定の条件を備えたものが過去にもなかったし、これからもないだろうと言えるケースで使っていきます。
未来においてもないと言えるほどに存在がありえないと確信できる対象に使っていくのです。
意味は皆無に結構似ています。
しかし、皆無と比べると使用されづらい表現になるはずです。
「皆無」と「絶無」の用法や用例
「この世に不老不死の人は皆無と言えるだろうが、この先一切現れないとは言えないのかもしれない。
でも、今の世の中の常識を基準にすると、まず考えられない存在だけどね。」
「生き物は食事が必要と言える。
食事を一切しないでも生きることができる存在はさすがに絶無だろう。
今後そういう存在が出てくるとは全く思えないんだよな。」
皆無と絶無はかなり近い意味の言葉
皆無と絶無はともに特定の存在がこの世にいないという意味で使っていきます。
ただ、絶無は今までにいないだけではなく、これからもいないと言える状況で使っていくので、そこは知っておく必要があるでしょう。
そして、知名度で言えば皆無の方が圧倒的に高いと言えますから、そこも一緒に理解をしておくといいのではないかと思われます。