当事者は「あることに関与している人で責任がある人のこと」。
「責任者」と言い換えると分かりやすい。
責任者は「有る組織を代表している責任ある地位の人のこと」。
「代表者」と言い換えると分かりやすい。
「当事者」は事件などに関与している人で事件の責任を負うべき人です。
「責任者」は組織の代表となる人で組織の責任を負っている人を言います。
「当事者」は加害者
「当事者」は事件や事故で言えば被害者と加害者となります。
特に責任のある加害者のことを言うことが多いのです。
加害者ですから、法律上の被疑者や被告のことも該当します。
「当事者責任」「当事者能力」「訴訟当事者」「当事者視点」「当事者主権」「当事者意識」などの言葉もあります。
「この事故の当事者は誰ですか」と使います。
「責任者」は組織の長
「責任者」は組織の長となります。
課長から社長に至るまで、各組織の長たるものが「責任者」なのです。
また、何かの任務の責任を負っている人も言うことがあります。
例えば、「現場責任者」「火元責任者」などと言います。
責任は権限と裏腹の関係にありますから、権限を持ち組織を引っ張る人、組織のリーダーとなる人を言います。
「当事者」も「責任者」も責任を負う人
「当事者」は「責任者」ではありませんが、その件につき責めを負う責任がある人のことを言います。
その意味での責任者と言えるのです。
「責任者」は「権限があるので責任がある人」のことで、「当事者」は「責めを負う必要があるので責任がある人」のことを言います。
「事故を起こした人は当事者」と言い、「組織の長は組織の全責任を負う責任者」と言います。
「当事者」と「責任者」とは
「当事者」は事故や事件、犯罪などを起こした責任のある人のことを言います。
「責任者」は組織の長のことで、権限がある替わりに責任もあるということです。
どちらも責任があるのですが、少し意味が異なります。
「事件に関与した首謀者ならば当事者なので責任を負わねばならない」「不祥事の責任はその長が負い、辞任を以って責任者としての責任を取らねばならない」などと使います。