「定評」は、多くの人がそうだと認めている評判です。

英語では「an established reputation」で表されます。

「彼はケチだという評判だ」は「Everybody says he’s closefisted」「He has a reputation for being a miser.」です。

「彼は仕立ての腕に関しては定評がある」は「He has excellent reputation as a tailor.」です。

「相場」は、世間一般に定まっている考えや評価のことです。

英語では、「おおよその値打ち」という意味の場合、以下のように表します。

「冬山は危険なものと相場が決まっている」は「Mountain climbing in winter is always risky.」です。

「通念」は、一般に共通して認められる考えのことです。

英語では「a common idea」「a generally accepted idea」「a commonly accepted idea」以下のように表します。

「今の社会通念ではそれは通用しない」は「That will not be generally accepted by society today.」です。

「定評」の意味

「定評」は、多くの人がそうだと認めている評判、または評価です。

広く世間に認められ、しっかりと定まっている評判・評価のことです。

以下のように使います。

使いやすいと定評のあるPC 定評のある店

<関連語>
「通り相場」は、世間一般の値段のことです。

世間一般いわれている評価です。

「ケチというのが彼の通り相場だ」のように使います。

「相場」の意味

「相場」は、以下のような意味です。

①一般の市場における物品の取引価格です。

株式などの値段です。

「時価」「市価」のことです。

②為替相場のことです。

③現物の取引をせず、市場の高下によって相互間に鞘取りをする売買取引のことです。

投機的な取引です。

④世間一般に定まっている考えや評価のことです。

また、大体の見当のことです。

以下のように使います。

喧嘩は両成敗が相場と決まっている 相場に手を出す
相場が安定する 博打は負けると相場が決まっている

「通念」の意味

「通念」は、一般に共通して認められる考えのことです。

「社会の通念からすれば問題がある」「社会通念に反する行為」ように使います。

<通・念の漢字>
「通」
<通の漢字>
字義は「とおる」「かよう」「述べる」「ひらく・設ける」「すべて・あまねく」「取次ぎをする」「手紙や書類を数える語」です。

解字では、「?+甬」で構成されます。

「甬・よう」の部分は、筒に通じ、「筒」を表します。

これにより「筒のように中空で障害物がなく、よく通る」を意味します。

「念」
字義は「おもう」「おもい」「となえる・口ずさむ」「つつしむ」「二十・廿」「仏教に於いて、極めて短い時間」です。

解字では、「今+心」で構成されます。

「今」の部分は「含」に通じ、「ふくむ」を表します。

これにより「心の中に含む」を表し「いつも思う」を意味します。

「定評」は 多くの人がそうだと認めている評判、「相場」 は世間一般に定まっている考えや評価、「通念」は、 一般に共通して認められる考えのことです。

「定評」「相場」「通念」は、類語です。

「通り相場」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「世間一般で広く認められている評価・考え」です。

「定評」は、「定評がある」や「定評のある」という形で「世間でよい例として認められている」という意味で用いられます。

「相場」は、本来、市場で取引される物の値段のことですが、転じて、「世間一般での評価・考え」をいいます。

この意味で、多くの場合「相場が決まっている」という形で用いられます。

「通念」は、一般に共通した考えをいいます。

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