大阪外国語大学は、大阪府に設置されていた国立大学です。

外国語学部のみを置く国立大学の一つとして発展してきました。

1921年の大阪外国語学校を前身とした大学です。

関西外国語大学は、大阪府に設置されている私立大学です。

外国語学校から発展改組して、現在では約15000人にわたる学生数を抱える大学までに成長することになりました。

大阪外国語大学とは

大阪外国語大学は、かつて大阪府箕面市に設置されていた国立大学です。

1921年に創立された大阪外国語学校が前身となり、1944年の大阪外事専門学校を経て1949年に大阪市天王寺区に設置されました。

東京外国語大学と並ぶ外国語学部のみを置く国立大学として発展し、その後大阪府箕面市に置かれましたが、2007年に大阪大学と統合することになり、現在は大阪大学外国語学部となっています。

大阪大学外国語学部は、全国の国立大学法人で唯一の外国語学部となっています。

関西外国語大学とは

関西外国語大学は、大阪府枚方市に本部を置く私立大学です。

1945年に谷本英学院として設置された後、1947年に関西外国語学校に、その後1953年に関西外国語短期大学が設置されました。

当時は大阪市に設置されていましたが、1966年の4年制大学としての設置の際に、大阪府枚方市に設置されることになりました。

留学生の受け入れも活発で、留学生別科とよばれるものもあります。

大阪外国語大学と関西外国語大学の「建学の理念」

現在、大阪外国語大学は統合されたため、大阪大学外国語学部が大阪外国語大学の理念を受け継いでいると考えられています。

大阪外国語大学ができたときは、実業家である林蝶子が国家に対して100万円寄付し、「大阪に国際人を育てる学校」を掲げました。

何十年も経て、大阪大学外国語学部は、“Let Language Be Your Wings To The World”つまり、言葉を究めることによって世界にはばたけるようになってほしいという理念を掲げています。

一方、関西外国語大学は、谷本英学院を前身としますが、「国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材の育成」と「公正な世界観に基づき、時代と社会の要請に応えていく実学」に基づいて今なお学生を育成しようとしています。

大阪外国語大学と関西外国語大学の違い

大阪外国語大学は、関西圏における外国語学部のみの国立大学として長年存在していましたが、大阪大学との統合によって、現在は大阪大学外国語学部として組み込まれることとなりました。

しかし、現在も国立大学では唯一の外国語学部として、25の言語が専攻できるようになっています。

一方、関西外国語大学は、留学プログラムの充実などによって志望する学生が多く、約15000人の学生が、英語を習得するだけでなく、「英語で専門分野を学ぶ」という点を意識して学んでいます。

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