攪乱は「かき乱すこと。」
「混乱」と言い換えると分かりやすい。
攪拌は「かき回すのこと」。
「溶解」と言い換えると分かりやすい。
「攪」は「まぜる」と言うことで「混」と同じ意味になります。
「攪乱」は沢山のものの中を何かがかき乱す様子のことを言います。
「攪拌」は液体の中にものを入れて、棒などでかき回す様子を言います。
「攪乱」は乱れること
「攪乱」は「かきみだす」と言う意味になります。
昔は「攪乱す」と書いて「かき乱す」と読んでいました。
何か良い状態のものや落ち着いている状態ものが乱されることを言います。
「平和が攪乱される」「民衆が攪乱される」「幸福が攪乱される」は「平和がかき乱される」「民衆がかき乱される」「幸福がかき乱される」と同じです。
「攪拌」はかき混ぜること
「攪拌」は例えばビーカーの中の水溶液に塩を入れて攪拌棒でかき混ぜることを言います。
「攪拌」は液体に別のものを入れて均一になるようにかき混ぜることを言うのです。
「コーヒーに牛乳を入れて攪拌しミルクコーヒーを作った」「コーラにウィスキーを入れ攪拌してコークハイを作る」「酎ハイは冷えた焼酎にソーダを入れて攪拌して作る」などと使います。
「攪乱」と「攪拌」は「秩序を乱す」ことが共通する点
「攪乱」は秩序を乱すことです。
「攪拌」は混ぜること、つまり別々の秩序を乱すことで均一にし、新たな秩序を作ることです。
因みに「鬼のかくらん」は「霍乱」と書き、「攪乱」ではありません。
「攪」を使う良く使われる熟語はこの二つしかありません。
「攪乱」は「騒擾」「混沌」「混乱」などと似た意味にもなり、「攪拌」は「溶解」「均一化」などと同じ意味を持ちます。
「攪乱」と「攪拌」とは
「攪乱」は秩序を乱すことです。
「平和・幸せ・人心・隊列」などの秩序が何等かの原因でかき乱されることです。
「攪乱す」は「かきみだす」と読まれていました。
「攪拌」も秩序ある液体に別の物質を投入し、かき回して均一化し新たな秩序となる別の液体にすることです。
「反乱勢力の攪乱により世の中が騒然となる」「カクテルは複数の酒を攪拌することで作る」などと使います。