予備は「必要になるときのために、前もって特定のモノを用意しておくこと」。
今後、特定のモノが必要になることが予想されるようなシーンで使っていきます。
必要になる確率が高いものを用意しておくという意味です。
準備は「特定の行為をすぐに行えるように、体制を整えておくこと」。
特定の行為に対して想定しておく際に使う言葉です。
こちらは確率が高いではなく、それをやることが確定しているケースで使います。
「予備」の意味
予備とは、必要になるときのために、前もって特定のモノを用意しておくことです。
今後、特定のモノが必要になる確率が高そうなので、本当に必要になっても困らないように、前もって用意しておくという意味になります。
実際、そのモノを使う可能性は高く、ちゃんと用意しておいてよかったと感じるケースが多いと言えるでしょう。
「準備」の意味
準備とは、特定の行為をすぐに行えるように、体制を整えておくことです。
特定の行為を行うことが確定しているときに、その行為に必要な体制を整えて、いつそのときがきても大丈夫な状況を作っていくときに使います。
準備においては、特定の行為を必ずすると言えるときに使うので、準備自体が無駄になることは滅多にありません。
「予備」と「準備」の用法や用例
「電池がなくなってきたから、予備のために今のうちに買っておくか。
すぐに必要になるとは思えないけど、必要になったときになかったら困りそうだからな。」
「今度、社内でカラオケ大会があるらしいから、今のうちに準備をしておこう。
最近全然歌ってないから、カラオケの感覚を今のうちに取り戻しておいた方がいいだろうな。」
予備と準備は対象にするものが違う
予備は何らかのモノを用意しておくという意味であり、準備は何らかの行為のための体制を整えるという意味があります。
したがって、両方ともあらかじめ備えておくという点では共通ですけど、きちんと違いはあると言えるのです。
似たような言葉に感じられる可能性はあるものの、こういった部分を区別をしていくと良いでしょう。