シナチクは「タケノコを発酵させて作る食品のこと」。
「ラーメン具」と言い換えると分かりやすい。
メンマは「タケノコを発酵させて作る食品でメンマのこと」。
「シナチク」と言い換えると分かりやすい。
シナチクとメンマは全く同じ食品です。
呼び方が変わった経緯があり、現在は「メンマ」と言っています。
年寄りは「シナチク」、若い人は「メンマ」がピンときます。
「シナチク」はタケノコから作ります。
「シナチク」の製造は「麻竹」と言う竹のタケノコから作ります。
中国の「シナチク」の製法は切り取ったタケノコを輪切りにしてボイルをし、1か月ほど発酵を指せます。
その後天日干しを3日行い、節を切り取り正規の寸法に裁断します。
検品後袋詰めにされ中国から日本に輸出されるのです。
また、日本においても孟宗竹を用いて作られることもあります。
「メンマ」は「麺麻」と書きます。
メンマ」は「麺に乗せる麻竹から作られるもの」と言う意味です。
「シナチク」と同一のものですが、途中から「メンマ」と名前を変えています。
「シナチク」は台湾の特産物でしたが、大陸に共産党が誕生して対立するようになると「シナチク」の名前にクレームがついてしまいました。
そこで「?麻」と名前を変えたのです。
現在では台湾産はほとんど中国産に変わり、日本でもごく少数しか作られていません。
「シナチク」は「メンマ」のことです。
「シナチク」と「メンマ」は同じものとは気が付かずに食べている人は多いかも知れません。
前記の様な事情があり、「メンマ」と改称せざるを得なかった「シナチク」は、日本人の口に合うものになったのです。
日本人は「シナチク」でも「メンマ」でもどちらでもよいために、どちらも言葉としては流通しているのです。
戦後間もない頃のことですから、お年寄りは「シナチク」派、若い人は「メンマ」派になっていると思われます。
「シナチク」と「メンマ」とは。
「シナチク」はラーメンの具になくてはならないものです。
あのシャキシャキした噛み心地は良いものです。
戦後の政治的事情で「メンマ」と名前を変えていますが、全く同じものです。
戦後の高度成長で台湾産がなくなり、職人が中国に渡って中国の麻竹で「メンマ」を作っています。
やや台湾のものより硬くなっても現在はほとんどが中国からの輸入品です。