天罰は「悪事を働いた人間に対して天が下す罰のこと」。
天が下す罰ということで、非科学的な概念になっており、現実には存在するとは言い難い言葉です。
したがって、天罰という言葉は人間にとっては脅威には感じられないでしょう。
処罰は「悪事を働いた人間に対して、人間が罰を下すこと」。
処罰は人間が下す罰なので、十分に現実的な概念です。
人間に与える脅威も十分と言えます。
「天罰」の意味
天罰とは、悪事を働いた人間に対して、天が罰を下すことです。
天という存在はそもそも実体を確認できないため、天罰に関してもそんなものが存在するかは何とも言えません。
したがって、現実的には何らかの不運が生じた人が過去に悪事を働いたことが明らかになった際に、その不運を天罰と表現して罵るという状況が起きているだけとも言えます。
「処罰」の意味
処罰とは、悪事を働いた人間に対して、人間が罰を下すことです。
刑罰などが該当しますが、これは人間が直接下すので、十分に現実的な概念と言えます。
ただ、処罰に関しては法律にかかわる事柄だけではなく、例えば罰金などの特定の組織のみ通じるようなルールも含まれるので、幅広く使うことができる言葉と評価できるはずです。
「天罰」と「処罰」の用法や用例
「天罰と揶揄される状況には、たいていその状況が発生するに至った因果関係があるはずだ。
本当に天罰という概念があるならば、因果関係は存在しない、謎の現象じゃないといけないんだ。」
「あまりにも組織のルールを逸脱する人間がいれば、その人間に対しては処罰を下さないといけない。
それによって組織の秩序が保たれる場合が多々あるのだ。」
天罰と処罰は誰が下すかという点に違いがある
天罰と処罰に関しては、特定の人間に対して何らかの罰が下される状況を示していますけど、誰が下すかという点において大きな違いがあります。
天罰は天が、処罰は人間がそれぞれ行うものなので、そういった部分で区別をしていくのです。
そこまで頻繁に使用する言葉とは言えないものの、それぞれの意味はきちんと理解をしていった方が良いでしょう。
