無視は「分かっているが取り合わないこと。」

「取り合わず」と言い換えると分かりやすい。

黙殺は「完全に関わりを断つこと、闇に葬ること」。

「闇に葬る」と言い換えると分かりやすい。

無視も黙殺も相手にしないことで、相手のことを意識はして居るのですが、知らぬ振りをすることです。

無視より黙殺のほうがより厳しさを感じる言葉です。

「無視」は本来するべきことを意図的にしないこと
「無視」はしなくてはいけないことを敢えてしないこと、意図的な狙いを感じる言葉です。

例えば「信号無視は基本的かつ重大な注意義務違反です」「このことは決して無視はできない」「あの人を無視してはいけない」「ここは無視して通過しよう」「私を無視ばかりしているようですね」「いかに厄介な人でも無視ばかりはできない」などと使います。

「黙殺」は問題にしないこと
「黙殺」は不都合な事柄なので問題にしないことです。

例えば「不都合なことは黙殺され、うやむやになった」「この件は上部に報告したがなぜか黙殺された」「黙殺とは闇に葬ることです」「黙殺された事件の真相がようやく明るみになった」「都合が悪いので黙殺が繰り返された」「野党の追及にも関わらず、核心の部分は与党により黙殺され続けた」などと使います。

「無視」も「黙殺」も相手にしないこと
「無視」は「視ないこと」で関わらない態度のことを言います。

相手から見ればシカトや村八分にされているように感じる行為です。

「黙殺」も同様で、相手から見れば問題にせず、取り合ってくれないことです。

「無視」も「黙殺」も意図的な行為で相手に対しての痛烈なメッセージになるのです。

「無視」される側に不都合があった場合や、「黙殺」していることが不都合なことであったりするのです。

「無視」と「黙殺」

「無視」は本来関わるべき関係であるのに、意図的に関係ないという振る舞いをすることで、逆の意味で相手に対して強烈なメッセージを送ることです。

「黙殺」も本来問題として向き合わなければならないのに、闇に葬る行為となります。

そのことは逆に問題は不都合なものであるということの裏返しになります。

「隠すより現る」という格言が言えるようです。

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