弊害は「周囲に波及する被害のこと」。

「害悪」と言い換えると分かりやすい。

障害は「支障があるもののこと」。

「邪魔者」と言い換えると分かりやすい。

支障は「差し障りのあること」。

「差し障り」と言い換えると分かりやすい。

これらの言葉は、何かを行うか行った後に生じる不都合なもの・問題・邪魔なもののことです。

「弊害」はそれだけでは済まないこと
「弊害」は害が生じることですが、それだけの範囲に留まらずに周囲にも悪い影響があるような悪い害です。

例えば「薬は薬効がある反面、副作用という弊害もある」「豪雪の被害は様々な弊害を及ぼす」「一人の職場にいる人が急病になると引継ぎが出来ない弊害がある」「ゲームは楽しいが行き過ぎるとネトゲーの弊害を引き起こす」などと使います。

「障害」は不都合・邪魔なものがあること
「障害」は体の不自由さや差し障りのあるもののことを言います。

本来「障害」は「障害物競争」のように進行を妨げる何か邪魔なものを意味したのです。

そのため、「障害者」という言葉は「害」が誤解を与えかねないとして「障碍者」と改める動きがあります。

「高速道路上に障害物が落下しているので回収した」「伸びすぎた木の枝は、電線の障害になるため伐採がされた」と使います。

「支障」は差し障りがあること
「支障」は何かをすることで生じることや、何かをするにあたり差し障りが生じることを言います。

例えば「マラソンが開催されたので道路は閉鎖され交通に支障が生じた」、「受験は正常な教育に支障を与えているのは明白だ」「支障があるなら止めますが」「仕事に支障があるようなら、違う方法を考えましょう」などと使います。

「弊害」「障害」「支障」の違い

「弊害」はある不都合なことが生じると他にも害が波及してしまうことです。

大雪による「弊害」、マラソンによる交通渋滞などの「弊害」など。

「障害」は進行にあたり邪魔となるもののことですが、「障害者」という問題な言葉もあります。

「支障」は不都合なことや、何かが起きた時に他のものに差し障りが起きることになります。

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