単行本は「それ単独でストーリーが完結するような作品を本にしたもののこと」。
単独で完結するような本でないといけないため、本来は漫画などには当てはまりづらい表現です。
文庫本は「小型の読み物の本のこと」。
一般的には小説などが当てはまりますが、サイズが小さめで持ち運びがしやすいタイプの本を文庫本と呼ぶことが多いです。
「単行本」の意味
単行本とは、それ単独でストーリーが完結するような作品を本にしたものです。
したがって、何巻にもわたってストーリーが続くようなものは本来は単行本とは言い難いものであり、よく単行本という表現が使われる漫画本は厳密に言えば違うと言えるでしょう。
ただ、漫画本の中にも1冊で完結するものが含まれているため、例外はありますが。
「文庫本」の意味
文庫本とは、小型の読み物の本のことです。
あくまでも小説などの読み物を呼ぶ言葉であり、全ての小型の本に使える言葉ではありません。
サイズが小さいため、持ち運びなどがしやすく、そういった面でメリットを感じられます。
文庫本に関しては、小説を指す言葉として定着している感があり、小説の別名という言い方もできます。
「単行本」と「文庫本」の用法や用例
「単行本という言葉は何気なく使われているけど、正しい意味を知らない人も多い。
実際、漫画本は単行本と言えるかと言えば、ちょっと違うんじゃないかと思うしな。」
「文庫本という言葉はたいてい小説に対して使われる。
小説はたいてい小型で、持ち運びがしやすいサイズの本になっているから。
文庫本は小説と同一視してもいいかもしれないな。」
単行本と文庫本はそれぞれ特徴が全く違う
単行本はそれ自体で完結するような内容の本であり、文庫本はサイズが小さい小型の読み物の本という意味になっています。
したがって、それぞれが意味しているところには大きな違いがあるのです。
ただ、小説などが1冊で完結することも割とあるため、文庫本は単行本の1つと言える面もあるので、そこは知っておくといいと言えます。