君子危うきに近寄らずは、徳がある人物は危険なところに近づかないという意味です。

自分から危険なところに近づかないようにするという教えになります。

「君子危うきに近寄らず」の語源は、論語にあると思っている人が多いですが、違います。

中国の中国の春秋三伝の一つに「春秋公羊伝」の漢文の中に語源があるのです。

その中に書かれてある漢文が「君子不近刑人」で、「君子危うきに近寄らず」の語源になります。

「君子危うきに近寄らず」の意味

「君子危うきに近寄らず」には、どんな意味があるのでしょうか。

君子危うきに近寄らずの「君子」は、教養や徳のある人格者の事を言います。

危うきは、危うしの連体形です。

危うしのは、危険が迫っているという意味になります。

近寄らずは、近寄らないという意味です。

人格者は、危険なところに近づかないという意味になります。

「君子危うきに近寄らず」の使い方

「君子危うきに近寄らず」は、どのような使い方をすればいいのでしょうか。

使い方は二つあります。

一つ目は、褒め言葉です。

相手の賢明な判断をした時に使う言葉になります。

危険を感じて回避して近寄らなかった人に対して、「君子危うきに近寄らず」と言うのです。

二つ目は、注意喚起をする時です。

家族や友人などに危険なところや人に近づかないように教えてあげる言葉になります。

「君子危うきに近寄らず」の例文

「君子危うきに近寄らず」の例文を紹介します。

「あなたの判断は正しかった。

君子危うきに近寄らず」です。

この使い方は、褒め言葉です。

判断が正しかったので、危険を回避する事が出来たという意味になります。

「あの人は怪しい。

君子危うきに近寄らず」です。

これは注意喚起の使い方になります。

あの人は怪しいから、近づかないほうがいいという意味になります。

「君子危うきに近寄らず」を正しく知っておこう

「君子危うきに近寄らず」の意味・語源・使い方を間違って覚えている場合があります。

「君子危うきに近寄らず」の君子は、王様と思ってしまいがちです。

君子とは、教養があり徳のある人格者の事を意味しています。

「君子危うきに近寄らず」に関して間違って覚えているのは、語源が論語だと思っている事です。

論語ではなく、「春秋公羊伝」に語源の文章になります。

「君子危うきに近寄らず」の使い方には、褒め言葉の場合と注意喚起の場合があるのです。

自分は、正しく知っているかどうか確認してみましょう。

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