最後の審判とは、多くの宗教が定めている世界の終わりの日に行われる神様による裁きです。
この審判により、その人が天国に入れるかどうかが決まります。
生前、その宗教が定める規律を正しく守り、神様のために良い仕事をしたかどうかにより決まります。
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「最後の審判」という名前の芸術作品も複数ありますが、キリスト教の新約聖書に基づくものが多いです。
「最後の審判」の意味
世界が滅び、その後やってくる神の国(天国)に入れる人と、地獄に落ちる人とを分けることが、最後の審判です。
最後の審判の前には、前触れがあると書かれていますが、それがいつやってくるかは具体的には記載されていません。
最後の審判の概念を持つ宗教はキリスト教だけでなく、ユダヤ教、イスラム教、ゾロアスター教があります。
「最後の審判」の芸術作品の中でもっとも有名なものは、ミケランジェロの天井画です。
1541年にバチカン、システィーナ礼拝堂に描かれたものです。
この絵画を見れば最後の審判を意味することが良くわかると思います。
中央にイエス・キリストが描かれており、絵の向かって右側が地獄、左側が天国に分かれています。
聖書の中では、正しいものを右に置く例えが多くでてきますので、絵画の中でキリストの右側が天国へ行く人です。
「最後の審判」の使い方
「最後の審判」という言葉を使った例文です。
・最後の審判の前には、戦争、迫害、にせ預言者の出現などの前兆があると聖書は語っている。
・人は死んでからすぐに裁かれるのではなく、最後の審判により天国か地獄かに振り分けられる。
・生きているうちに嘘ばかりついていると、最後の審判で地獄行きを言い渡されてしまう。
・死後の輪廻転生がしっくりとくる人には、最後の審判の教えは理解をするのが難しいかもしれない。
「最後の審判」をテーマにした作品
最後の審判をテーマにした芸術作品は、数多くヨーロッパに存在しています。
ミケランジェロのフレスコ天井画の作品は、ダンテの神曲からインスピレーションを得ています。
ダンテはイタリアの詩人であり、神曲に地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部作となっています。
ブラームス、バッハなど、偉大な音楽家の交響楽にもなっています。
ヨーロッパのキリスト教会の多くは、キリストや聖母マリア、予言者、弟子たちの像があります。
それ以外にも壁画、ステンドグラス、柱やアーチなどが聖書のモチーフで飾られています。
聖書の教えを視覚で教えを訴えようと作成されたもので、最後の審判は多くの教会内で見ることができます。
「最後の審判」まとめ
日本人の宗教観としては「輪廻転生」のように、死んだあとまた生まれ変わると信じる人が多いようです。
仏教にも宗派により、極楽浄土という、天国に近いような場所に行くと信じられているものもあります。
宗教は様々でも、いつかこの世に終わりが来て、神様による最後の審判があるという考え方は、多くの人に根付いています。
芸術作品などを見ながら、最後の審判について考えてみるのも良いかもしれません。