「この上ない喜び」、「またとない幸せな状況」という意味で、幸甚という言葉は甚だしい幸せを表したものです。
したがって、滅多に味わうことはできないような特別な幸せという言葉になり、それだけ実際に使うことができるシーンは限られてくるのです。
特別な幸せを感じたときにしか使えないわけですから、シーンは選ばないといけません。
「幸甚」の意味
幸甚というのは、この上ない喜びのこと、滅多に感じられない幸せという意味がある言葉です。
したがって、本来は本当に限られたシーンのみで使う言葉なのです。
ただ、現実的には割と些細な喜びのケースでも使って、自分が感じている喜びが非常に大きいものであるというアピールをすることもあります。
ビジネスシーンではそういうことが実際にあるのです。
「幸甚」の使い方
幸甚という言葉は、実際に使うときにはいくつかの表現があります。
例えば、幸甚の至りです、幸甚に存じますというのはよく使う言い方になりますから覚えておきましょう。
幸甚という言葉はそのままの名詞としての使い方をすることはほとんどないということで、そこは頭に入れておかないといけないのです。
会話の中などで使うときにはこういう表現を意識すべきです。
「幸甚」の例文
「今回は私が初めて責任者となったプロジェクトで、大きな成功を収めることができ、まさしく幸甚の至りです。
責任者として精一杯頑張ってきたつもりでしたが、今回の成功には多くの人たちの協力が欠かせませんでした。
そういった人たちの協力があってこその成功だと言えると思いますから、このたびは心から皆さんにお礼を言いたいと思います。」
幸甚は実際は割と多用される言葉
幸甚というのは滅多にない喜びを感じたような、限られたシーンでのみ使う言葉と言えるものの、喜びの大きさを表現するときには便利な言葉のため、些細な喜びの際にも使用されることがあります。
したがって、実際は本来の意味を無視した使われ方がされているということで、幸甚に関してはそういったことも覚えておくと良いでしょう。