読んで字のごとく、「周りの人に知らせる」という意味です。
また、ここでいう「周り」とは、物質的に近くにいる人に限らず、多くの人、幅広い人、という意味も持ちます。
ビジネスシーンなどで使うことの多い表現に、「周知の通り」というものがあります。
これは、「前もって知らせた通り」「皆さんがご存知の通り」という意味合いを簡潔に述べられる、便利な言い回しです。
「周知」の活用の仕方
①周知する:これは、多くの人々に「知られている」状態にすることです。
②周知させる:これは、自分ではなく、他の誰かに情報共有をさせることです。
③周知いたします:私が他の人々に知らせます、という意の、丁寧な言い回しです。
④周知の事実:すでに多くの人に、一般的に知られている事実のことです。
これらの例に見られるように、「知らせる」行為を指す場合もあれば、「知らされている」内容そのものを指す場合もアチます。
「周知」を用いた四字熟語
「周知」だけでも便利な熟語ですが、「周知」を含んだ便利な四字熟語もあります。
①周知徹底:これは一言でいうと、「きちんと知れ渡らせること」です。
「きちんと」とは、内容も正しく、そして、知っておくべき全ての人に、ということです。
特にビジネスシーンで使われるでしょう。
②周知事項:これは、多くの人に仕えるべき事柄、という意味です。
「周知」の言い換え
「周知」を言い換えることのできる熟語で、二字のものでは、「告知」「通知」「公知」「案内」「連絡」「伝達」「認知」などがあります。
ひらがなも用いながら柔らかなニュアンスを与える類義語としては、「お知らせ」「知らせる」などがあるでしょう。
ですが、ビジネスシーンにおける「周知」の言い換えとしては、「公知」や「告知」などが無難なのではないでしょうか。
「周知」正しく使えてますか?
「周知」という言葉、ビジネスシーンや、学生さんでも、ゼミや研究室などの組織において、聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
でも「周知」とはそもそも、「知らせる」ことを指すのか、「お知らせ」の内容を指すのか、その例文などから、もう一度意味や使い方を考えてみませんか?また、「周知」を含む四字熟語も掲載しています。