「センテンス」とは、英語のsentenceをカタカナ語にした言葉です。

「文」、「まとまった内容を表し、句点で区切られた言葉の連なり」のことを意味します。

文のはじめから句点(。)

までの一続きの言葉のことです。

基本的には主語と述語で成り立ちます。

・私は公園へ行きます。

・私は犬の散歩をしに、公園へ行きます。

これらはいずれも「文」です。

また、「文」と「文章」では意味が異なります。

「文章」とは複数の「文」をまとめて内容を表現したものを指します。

・昨日は雨だったので犬の散歩に行けませんでした。

しかし、今日は晴れているので公園に行きます。

これは二つの「文」で構成される「文章」になります。

「センテンス」の英語

英語の「sentence」には「文」のほかに「判決」、「宣告する」という意味もあります。

・「文、文章」
カタカナ語の「センテンス」と同じく、「言語上の一連の語」を意味します。

語源は「思考法、感じること、意見」などを意味する「sententia」というラテン語です。

疑問文のことを「interrogative sentence」
命令文のことを「imperative sentence」
と表します。

・「判決、刑罰、刑期」
終身刑のことを「life sentence」
死刑宣告のことを「death sentence」
と表します。

・「刑を宣告する、判決を下す」
The judge sentenced him to a fine of $100.
「裁判官は彼に100ドルの罰金を言い渡した。」

というように、動詞として使われます。

「センテンス」の類語

「センテンス」の類語には、「パラグラフ」「フレーズ」「ターム」「テキスト」「パッセージ」などがあります。

・パラグラフ
英語「paragraph」のカタカナ語で、「文章の段落」という意味です。

・フレーズ
英語「phrase」のカタカナ語で、「一語以上の単語のかたまり」という意味です。

・ターム
英語「term」のカタカナ語で、「専門用語」という意味です。

・テキスト
英語「text」のカタカナ語で、「本文」という意味です。

・パッセージ
英語「passage」のカタカナ語で、「文章の一節」という意味です。

「センテンス」が使われている文学作品

カタカナ語は外来語を日本に取り入れた際の表記方法ですので、最近の言葉と思われがちですが、「センテンス」は明治時代から使われてきた言葉です。

「センテンス」が使われている文学作品をご紹介します。

・明治期の俳人・歌人である正岡子規の随筆「墨汁一滴(ぼくじゅういってき)」
「そのほか二行三行のセンテンスは暗記する事も容易でなかつた位に英語が分らなかつた。」

・昭和初期の小説家、太宰治の随筆「古典竜頭蛇尾(こてんりゅうとうだび)」
「歩きながら口ずさんでいるセンテンス、ふと気づいて指折り数えてみると、きっと、五七五調である。」

「センテンス」の例文

・「短いセンテンスで文章を作るよう心掛ける。」

・「論説文をセンテンスに区切って解説していきます。」

また、「センテンス」が含まれる言葉に、「ワンセンテンス」「フルセンテンス」「トピックセンテンス」などがあります。

・ワンセンテンス
「一文」という意味です。

文章を作成する際に意識される言葉で「ワンセンテンス・ワンメッセージ」というものがあります。

内容は簡潔に、一つの文で伝えるほうが分かりやすいという意味です。

・フルセンテンス
「完全な文」という意味です。

主語と動詞を合わせた完全な文章を指します。

・トピックセンテンス
「文のはじめの要約」という意味です。

段落のはじめにある、文章の話題の中心となる文章のことを指します。

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