定量的は「あることを具体的な数値で説明すること」。
「量的」と言い換えると分かりやすいです。
定性的は「あることを概念的に説明すること」。
「質的」と言い換えると分かりやすいです。
多くは理系の分野で使われている言葉で論文などに普通に使用されている手法ですが、文系の人間にはいささか分かりづらい言葉として認識されています。
定量的は説明文や論文に数値が出てきます
定量的とは理系の研究において数量のことに重点を置いた表現方法です。
たとえば、人口についての分析ではA都市には320,000人、B都市には98,000人の人が住んでいて、そのうちA都市では70才以上の人口が29%で92,800人となり,B都市では10%なので9,800人です。
というように具体的な数値を記載してA,B都市の人口に関する分析を行います。
定性的は物事の説明に数値は使わずに概念を用います
定性的とは理系の研究論文などにおいて概念で説明しようとすることです。
人口の例で説明しますと、A都市には多くの人がいますが高齢者の割合が高くなっています。
B都市では人口は少ないのですが若年層の割合が高齢者と比較して多いといえます。
この文章には数字は出てきませんがA,B都市の人口について概略を知ることが出来ます。
定性的な分析があって、定量的な分析もあればよく分かります
ある物事を説明したり分析したりする場合、まず定性的なことで概略を記述します。
そのことで、ある物事はどのような内容なのかが分かります。
そのうえで具体論として数値を上げてより細かい分かりやすく部分の概念を説明して全体を明らかにしていきます。
例えば、人口比率は若年層より高齢層の方が高いというだけでは具体性に欠けますので、数値を用いてどれぐらい高いのかを説明します。
物事の分析には定量的分析と定性的分析があります
物事の説明には定量分析の方が数値を用いているのでより具体性があり分かりやすいのですが、全体の把握には不十分になります。
そこで定性的な考えを用いて概念を分かりやすく説明する事で初めて全体像が明らかになると言えます。
定量的分析にも定性的分析にも各々優れた点がありますので、一概にはどちらが優れているとは言えません。