大過は「大きな過失のこと」。
「大失敗」と言い換えると分かりやすい。
大失敗は「大きな過ちのこと」。
「大過」と言い換えると分かりやすい。
「大過」は「大過なく」と使い、平穏無事にものごとが済んだ際に使われる言葉です。
これを「大失敗なく」とは言えません。
「大過」は「小過」に対する言葉です。
「小過はありましたが、大過なく工事が完成したことは関係者の努力の賜物です」と使います。
「大過」は「大きな過ち」
「大過」は大きな「過=禍、過失、大失敗、事故、災害、天災」などのことで、「大過なく」は土木工事や建設工事、プロジェクトなどが平穏無事に完了した暁に挨拶としてよく使われ、「平穏無事に」と言う意味で使います。
「難工事のダムは大過なく完成を迎えた」「新商品のプロジェクトチームは発売が無事に済み、大過なく済んだことは喜ばしい」などと使います。
「大失敗」は大きな
「大失敗」は「大きな失敗、失策、事故」などの意味で使います。
「大過」と同じですが、挨拶には使えない言葉です。
「試合で彼を起用したことは大失敗だったな」「人身事故とし言う大失敗が原因でその工事は中止となった」「大失敗を繰り返しては何事もうまくゆかない」「大失敗をしたのだから、一からやり直せばよい」などと使います。
「大過なく」は「大失敗なく」と言う意味ではない
「大過なく」は大失敗など大きな事故や失策、災害などが無かったことを言います。
つまり、「何事もなく、平穏無事に」と言う意味で使います。
挨拶では「大過なく」が無難な言葉に聞こえますから、「大失敗」と言う言葉は使えなくなります。
特に大きな工事や難工事では事故が起きやすく、それが「無事に完成」したならば「大過なく」と言う言葉が生きてきます。
「大過」と「大失敗」とは
「大過」は「大過なく」と使い、「大きな事故や災害などが無く関係したこと」「何事もなく平穏無事に済んだこと」を関係者ともども喜ぶために挨拶で使います。
「大過」と同じ意味の「大失敗」はこのような場合には使われません。
「大過なく」が慣用句として無難に使われているからです。
「大失敗もなく」などとは言えないのです。