甲斐は「自分が行ってきたことの成果のこと」。
「成果」と言い換えると分かりやすい。
甲斐性は「経済的自立や生きていく能力があること」。
「頼りがい」と言い換えると分かりやすい。
「甲斐」は「代う=かう」の連用形「かい」が語源です。
「代わりになる価値あるもの=価値あること」となったと言われています。
「甲斐性」は「確りと生活力のあること」を意味します。
「甲斐」は価値
「甲斐」は「成果、価値」と言う意味になります。
「遣り甲斐」「生き甲斐」等と言う言葉があり、「遣り甲斐」は「遣っただけの成果、結果が残せること」「遣ることに意味があること、価値があること」などの意味になります。
「生き甲斐」は「生きていく意味、生きることで得られる成果、価値」などのことを意味します。
「遣り甲斐がある仕事」「やっと生き甲斐を見つけた」「甲斐がない」などと使います。
「甲斐性」は生活能力が豊富なこと
「甲斐性」は生きていく力、能力、経済力などが豊富で頼りがいがあることです。
特に男性について使い、昔は女性から見て一緒についていけるかどうかと言う判断に使われました。
「甲斐性持ち」「甲斐性があり頼もしい男性」と使い、反対に「甲斐性」が無いと頼りがいが無い男性と言うことで、「甲斐性なし」と言われました。
「甲斐甲斐しい」とは
「甲斐甲斐しい」と言う言葉は、「ひたすら懸命に働き男性に尽くす女性」と言うイメージがあります。
「男性に尽くす」はともかく「ひたすら懸命に骨身を惜しまず働く」と言うことが本来の意味と言うことです。
「病気の夫の看病をして、甲斐甲斐しく振る舞う妻に感銘を受ける病院関係者」「何ら見返りなど考えずに甲斐甲斐しく動く姿は気持ちが良いものだ」などと使います。
「甲斐」と「甲斐性」とは
「甲斐」は「甲斐がある、甲斐がない」と言うように「物事を行った価値」と言う意味になります。
「生き甲斐、遣り甲斐」も同じことです。
「甲斐性」は「生活能力が豊富なこと、経済力のあること」等で「頼りになること、頼もしいこと」などの意味になります。
特に、女性から見た男性に使います。
「甲斐性持ち、甲斐性なし」と使います。