残るは「全体の中で一部が存在している状態のこと」。
取り除こうとした結果、一部がまだ存在しているような状況のときに使います。
余るは「特定の状況においてはみ出た部分のこと」。
コップから水があふれ出そうな状況のときにコップからはみ出ているように見える部分こそが、余っている状態と表現するのに適しているのです。
「残る」の意味
残るというのは、全体としてあったものの中で、今はそのうちの一部しか存在していない状態のことを言います。
10個入りのお菓子を買ってきて、8つ食べたから残りは2つと言った状況で使うことができるのです。
残るという言葉には、ある状況から減ったうえで、今の状況になったという意味合いが含まれているので、そこが定義と言えます。
「余る」の意味
余るというのは、ある状況からはみ出た部分ということになります。
例えば、二人組を作るというときに、全体が奇数だと1人は絶対にはみ出ることになってしまいます。
この状況が余るということなのです。
偶数ならばどれだけの人数がいても二人組は絶対にできて、余るということは起きません。
余るというのはこういう状況ということです。
「残る」と「余る」の用法や用例
「カップラーメンを買いだめしておいたけど、気が付いたらあと1個しかない。
また買いに行かないといけないな。
残るカップラーメンが1つしかないといざというときに困るかもしれないから。」
「旅行に行ったときにお土産を買ってきたんだけど、買いすぎたかな。
あげる人がいなくなってしまったのだよ。
このままだと1つ余るな。」
残ると余るは結果的な状況の違い
残るというのはある状態から数や量が減った結果、今の状況になったということであり、その今の状況を残るという表現しているのです。
余るは正常と言えるような状況から少しはみ出しているような状況です。
したがって、結果的な状況として見ると残ると余るは違いを見出すことができます。
残るは数が減った結果のことで、余るははみ出ている状態のことですから。